日本の水陸両用機は中国より断然優れているのに、製造数が少ない理由―中国コラム

Record China    2017年12月25日(月) 15時30分

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中国の世界最大の水陸両用機・AG600が24日、初飛行に成功した。これに関連し中国のポータルサイト・新浪は同日、「中国のAG600が初飛行に成功、だが、日本との差は依然として大きい」と題したコラムを掲載した。写真は珠海航空ショーに展示されたAG600。

中国が研究開発した世界最大の水陸両用機・AG600が24日、初飛行に成功した。これに関連し中国のポータルサイト・新浪は同日、「中国のAG600が初飛行に成功、だが、日本との差は依然として大きい」と題したコラムを掲載した。以下はその概要。

AG600は中国初の水陸両用機、水轟5型(SH-5)から技術が大きく発展したことを示している。そもそも、SH-5は日本の水陸両用機・US-1を超えるために作られたもの。だが、SH-5の性能はUS-1に比べ低く、実用性も低かったため、7機しか造られなかった。

SH-5の後継機として開発されたAG600は陸上での離着陸も可能となり性能も格段に上がったが、日本のUS-1の後継機であるUS-2とは依然として差が存在する。US-2は耐波性能が高く、水上での離陸に必要な距離は280メートルだが、AG600は1500メートルと大きく差を付けられている。

日本のUS-2はかなりの高性能だが、5機しか製造されていない。それは、水陸両用機の軍事分野の応用が難しい点が関係している。水陸両用機は哨戒機としての役割も担えるが、日本は米国のP-3Cを導入しており、哨戒機としてUS-2を使う必要がない。同様に、中国でもSH-5が海軍でそれほど役に立っていなかったため、AG600を哨戒機として活用する可能性は低い。AG600は世界最大の水陸両用機という称号を手に入れたが、水陸両用機分野は世界で衰退している。水陸両用機は火災の鎮火や救助で大きな力を発揮できるため、AG600は民間分野で活用されると思われる。(翻訳・編集/内山)

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