南北境界線のシンボル建設、9割が反対―中国ネット調査

Record China    2008年8月31日(日) 11時37分

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29日、江蘇省淮安市で今月、中国南北の境界線を示すシンボルパークの建設が始まるが、インターネットのアンケート調査の結果、9割弱が建設に反対していることが分かった。写真は建設中のシンボル彫刻。

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2008年8月29日、江蘇省淮安市で今月、中国南北の境界線を示すシンボルパークの建設が始まることとなったが、ネットアンケート調査の結果、9割弱が建設に反対していることが分かった。東方早報が伝えた。

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淮安市計画局の関係者によると、同シンボルパークでは南北境界線を示すシンボル彫刻を中心に、展示館なども建設するという。彫刻は淮河にかかる同市の歴史的建築物「紅橋」を利用し、橋の中間地点に北半球を寒色に南半球を暖色に染めた「地球を模した彫刻」を配置。これに合わせ紅橋も南側を赤、北側を青に染める。

建設は今月から始まり、彫刻は今年末の完成を目指し、公園全体は今後数年かけて整備される。これで淮安市は中国で初めて南北境界線を示すシンボルを建設する都市となる。

ここに至るまでは紆余曲折があった。南北境界線上の最も代表的な都市といわれる淮安市の同計画に、「われこそが代表」と主張する河北省信陽市から待ったがかかった。これに対して淮安市計画局は「市の特徴を備えたシンボルを建設し、観光ポイントを作りたいだけ」と述べ、河南省科学院地理研究所も「例えば北回帰線が通る多くの都市にはシンボル的な建築物が多く、観光地となっている。南北境界線に関しても各地でこのようにすればよい」と話している。

しかし、ポータルサイトの新浪がネットユーザーを対象に調査した結果、回答者4万5040人のうち3万9795人(88.35%)は「労力と金の無駄遣い」「建設すべきでない」と答え、「建設すべき」と答えたのはわずか5193人(11.53%)だった。(翻訳・編集/汪葉月)

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