<点描・北京五輪>朝倉浩之の眼・常勝中国バドに衝撃!日本ペア、第1シード破る

Record China    2008年8月15日(金) 18時48分

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11日、中国が最も自信を持っている種目の一つ、女子バドミントンのダブルスの準々決勝が行われた。写真は同日、楊維・張潔ウェン組(中国)と前田・末綱組(日本)の試合。

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その瞬間、会場内は「にわかには信じられない」というどよめきと歓声、そしてため息に包まれた。

11日、中国が最も自信を持っている種目の一つ、女子バドミントンのダブルスの準々決勝が行われた。第1シードで、アテネ五輪の覇者、楊維・張潔ウェン組(中国)と対戦した前田・末綱組(日本)は、第1セットを8−21で失ったあと、第2セット(23−21)、第2セット(21−14)と連取して、逆転勝ち。“大番狂わせ”を演じた。

試合後、中国メディアに対し、前田美順は「この試合は、私のバドミントン人生で最も大切なものになる」と笑顔で語り、末綱聡子は「まさか中国に勝てるとは思えなかった。マッチポイントになっても、まだ自信がなかった」と述べた。

一方の楊維・張潔ウェン組は目に涙を浮かべながら会場を去った。ある記者が「2連覇を目指したオリンピックでまさかここで負けるとは思わなかったのでは?」と問いかけるという質問には無言だった。

この「大番狂わせ」は衝撃を持って受け止められている。一夜明けた12日の新聞各紙は、いずれも、喜びのあまりコートに倒れこむ前田・末綱組と、その前で呆然と立ち尽くす中国ペアの写真を大きく掲載した。そして「第1シード、連覇ならず」「今大会最大の大番狂わせ」と見出し入りで報じた。

CCTV五輪チャンネルの早朝のスポーツ番組「早安(おはよう)オリンピック」でも、アナウンサーが沈痛な表情で、この敗戦を伝え、「中国ペアの状態はまずまずだった。だが、日本ペアの粘り強さは素晴らしかった。一筋縄ではいかない相手だった」と日本ペアを称えた。

<注:この文章は筆者の承諾を得て個人ブログから転載したものです>

■筆者プロフィール:朝倉浩之

奈良県出身。同志社大学卒業後、民放テレビ局に入社。スポーツをメインにキャスター、ディレクターとしてスポーツ・ニュース・ドキュメンタリー等の制作・取材に関わる。現在は中国にわたり、中国スポーツの取材、執筆を行いつつ、北京の「今」をレポートする中国国際放送などの各種ラジオ番組などにも出演している。

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