<点描・北京五輪>朝倉浩之の眼・中国競泳、男子初メダルに歓喜

Record China    2008年8月15日(金) 16時48分

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前半戦が始まったばかりの北京五輪で、今最大の話題といえば、10日、男子400m自由形で銀メダルを取った張琳だろう。3分42秒44で2位に入り、中国男子初の競泳のメダルを獲得、大いに沸いた。

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前半戦が始まったばかりの北京五輪で、今最大の話題といえば、10日、男子400m自由形で銀メダルを取った張琳だろう。3分42秒44で2位に入り、中国男子初の競泳のメダルを獲得、大いに沸いた。前日の予選で中国記録を破っていたから、メダルの期待は高まっていたが、欧米勢が圧倒的な強さを誇る自由形でこれだけの成績を挙げるのは決して簡単ではない。ちなみに、これまでの男子中国勢の最高成績はアトランタ五輪での4位。

張琳は北京市出身の21歳(189センチ、77キロ)。2007年の世界選手権では3分49秒台だったタイムがわずか1年で一気に縮まったのだから、その成長ぶりは驚異的といっていいだろう。

彼の選手生活を大きく変えたのは2007年11月からのオーストラリア留学だった。ここで8週間にわたる厳しい訓練を受けた張琳は、帰国後の第1戦となった2月の競泳オープン(北京・国家水泳センター)で中国記録を樹立。4月には国内大会で、自らの記録をまた更新し、一気にメダル候補にのし上がってきた。その後、7月までオーストラリアで再度、調整をし、臨んだ今大会。

本人が振り返るように「優れたライバルと海外体験」がもたらした殊勲の“銀”となった。

張琳のコメント

「銀メダルを取れて幸せ。一番うれしいのは世界のトップ選手と競えたこと。これで自身の力が格段にアップした。この銀メダルは私だけのものではない。オーストラリアで指針を与えてくれたコーチの力も大きいし、中国の陳映紅コーチも一生懸命に支えてくださった。これはチームの勝利だ。」

<注:この文章は筆者の承諾を得て個人ブログから転載したものです>

■筆者プロフィール:朝倉浩之

奈良県出身。同志社大学卒業後、民放テレビ局に入社。スポーツをメインにキャスター、ディレクターとしてスポーツ・ニュース・ドキュメンタリー等の制作・取材に関わる。現在は中国にわたり、中国スポーツの取材、執筆を行いつつ、北京の「今」をレポートする中国国際放送などの各種ラジオ番組などにも出演している。

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