Record China 2017年12月7日(木) 11時10分
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6日、北朝鮮と接する中国吉林省の共産党機関紙が核兵器に関する特集記事を掲載したことが社会の注目を浴びた。北朝鮮の指導者に対する米国の斬首作戦間近かとの見方も出たが、専門家からは「深読みすべきではない」との意見が出ている。写真は中朝国境。
2017年12月6日、北朝鮮と接する中国吉林省の共産党機関紙・吉林日報が核兵器に関する特集記事を掲載したことが社会の大きな注目を浴びた。北朝鮮の指導者に対する米国の斬首作戦間近かとの見方も出たが、米華字メディア・多維新聞は「深読みすべきではない」という専門家のコメントを紹介している。
吉林日報は6日、「核兵器の常識とその防護」と題する記事を5面全体に掲載し、核兵器から身を守る方法、非常持ち出し袋の整理の仕方などを解説した。この件について、多維新聞は「米朝軍事衝突の可能性が大幅に高まったと認めざるを得ない中、吉林日報の特集記事は外部に『ある種の信号』と受け止められた。核戦争が起こるのではないかとの議論が再び巻き起こった」とした。
しかし、同メディアの取材に応じた北朝鮮問題に詳しい吉林大学の王生(ワン・ション)教授は「この件を深読みすべきではない」と語り、「報道は科学知識の普及という角度からのもの。東北地区は朝鮮半島から近く、中国国内、特に東北地区では朝鮮半島情勢に対する失望や不安が見られる。『備えあれば憂いなし』という考えで核兵器に関する記事が掲載された」とコメントした。さらに朝鮮半島情勢の今後については「北の核危機に転機が出現したというシグナルは見られないが、平和に向けた話し合いが行われることを希望する」と述べ、国連のジェフリー・フェルトマン事務次長(政治局長)の訪朝に期待を寄せたという。
吉林日報の記事は中国外交部が6日に開いた定例記者会見でも取り上げられた。ある記者が「核兵器に関する内容が掲載されたが、記事は北朝鮮と半島の緊張した情勢には触れていない。国境に近いその他の地方政府も北の核の脅威に対する準備を行うのか?」と質問したのに対し、耿爽(グン・シュアン)報道官は「あなたは日頃から吉林日報に注目しているのですか?」と逆に質問。「本当の中国を理解する上で、他の地域の報道にもより多くの関心を寄せることをお勧めしますよ」と話し、記者からは笑い声が出たという。(翻訳・編集/野谷)
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