LampangZ 2017年12月15日(金) 19時0分
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中国・咸陽(カンヨウ)市でも、マンション価格が急騰中、6カ月前に1平方メートル3200人民元だった部屋が5120人民元と60%値上がりするなど、マンション価格が値上がりしている。写真は筆者提供。
2017年11月、中国・咸陽(カンヨウ)市でも、マンション価格が急騰中だ。6カ月前に1平方メートル3200人民元だった部屋が5120人民元と60%値上がりするなど、マンション価格が値上がりしている。
マンション販売業者は「建設資材や人件費の上昇によるもので、低価格のマンションの上昇率が高くなっています」と説明。地下鉄建設計画も持ち上がっているそうだ。
咸陽市は、西安(セイアン)空港のある地域で、隣の西安市内のマンション価格が1平方メートル1万〜1万3000人民元になっているため割安感から購入者が殺到している。
不動産情報サイトが主催した、市内6カ所を回るバスツアーには20人が参加した。30階以上のタワーマンションを含む5000戸以上の大型開発の物件ばかり。中国のマンション販売は、スケルトン渡し(内装無し)が多かったが、来年販売を開始する物件からは、内装工事を含めて販売する事になる。
最初に一行が訪れたマンション販売センターには、日本語の話せるスタッフもおり、コンセントは信頼性の高いパナソニック製。エレベーターは日立製であることなどもアピール。販売価格の決定は12月という。
また、習近平国家主席のポスターを貼り出す販売センターもあった。ここでは、ビルトインの空気清浄機を展示するなど、各社の特徴は様々だった。
参加者の一人は「息子が2人おり、北京と上海で働いています。大都市は価格が高く購入は困難なため、地元でマンションを購入することを希望していて、この見学ツアーは息子がWEBサイトで申し込みました。価格上昇の話を聞くと、早く買わないとドンドン値上がりして手が届かなくなるのが心配です」という。しかし、この地域でのホテルや飲食店で働く人の月給は2000〜2800人民元程度。マンションを手に入れるのは遠い夢だ。
マンション販売業者は「これまで100平方メートル以上の部屋が多かったですが、これから設計する物件は80平方メートル前後が主流になりそうです」と話す。
日本とは違い、土地を供給しているのは地方政府なので、地価をコントロールできる。マンションを購入すれば、必ず価格は長期では上昇すると信じている人が多い。中国地方都市では、バブル崩壊の心配は少なそうだ。
■筆者プロフィール:LampangZ
1961年生まれ、東京出身。アジアでの体験談を中心に、どうしてこんな状況なんだろう、なぜなんだろうをお伝えします。アジアは不思議が詰まっています。
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