<四川大地震>被災児童の8割、PTSDなど精神的な問題―中国

Record China    2008年7月30日(水) 13時16分

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29日、四川大地震で被災した児童の多くが心的外傷後ストレス障害(PTSD)による精神的な問題を抱えているという。写真は5月25日、心理カウンセリングのボランティアと遊ぶ被災地の子供たち。

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2008年7月29日、中青在線によれば、四川大地震で被災した児童の多くが心的外傷後ストレス障害(PTSD)による精神的な問題を抱えているという。

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四川省綿竹市で被災したある小学生は、避難先の南京市で心理カウンセラーに「ここは安全で、良い人ばかりだけど、自分の家じゃないから寂しい」と話す。一方、別のある小学生は「うちは貧乏だから、家には帰りたくない、ここの方が好き」と話す。

南京師範大学教育科学院の調査結果によれば、対象となった被災児童の74.3%に精神的な問題がこのように“2極化”して現れているという。一方では、見知らぬ環境に孤独感を感じながらも、その不満を表面に出せない状態にあり、また一方では、震災の恐怖から新しい安全な環境を受け入れ、被災した故郷を否定する状態にある。

調査に参加し、児童の治療にも当たっている同大学の顧中亜(グー・ジョンヤー)氏は、専門家による治療が行われており、効果も現れてはいるものの、生活環境の変化がさらなる精神的な問題を招くことも予想されるとし、社会全体によるバックアップ体制の必要性を指摘している。(翻訳・編集/岡田)

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