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イタリアには100年以上「噴火」を続けている不思議な小さい火山がある。現地の人々はこの火山を観光スポットにしているだけでなく、その噴き上げる火でバーベキューをする人もいるのだという。
イタリアには100年以上「噴火」を続けている不思議な小さい火山がある。現地の人々はこの火山を観光スポットにしているだけでなく、その噴き上げる火でバーベキューをする人もいるのだという。
ブスカ火山は高さ1.2メートルほどで、遠くから見ると火口もなければ、マグマが噴火する素振りもない。ただ山の頂上に大きな石が積まれているだけのように見えるが、そこからは日夜尽きることなく火が噴きでている。実は火が噴きでている部分からは、天然ガスが排出されており、空気中の酸素に触れて水素が発生し、それによって火が燃え続けている。こうした現象は「炎の噴水」と呼ばれている。
現地政府は当初、この場所を天然ガスの輸出拠点として開発しようとしていたが、現地の人々からは、このように可愛らしい火山は、観光名所として残すべきと猛反対を受けた。毎年冬になると、現地の人々はキャンプファイヤーのようにブスカ火山を囲んで暖を取りながら歓談を楽しんだり、時にはバーベキューをする人もいるほど、ブスカ火山は人々の身近な存在として愛され続けている。
(編集TK)