中国要素が海外でブームに、オシャレで実用的な中国語も人気に―中国メディア

人民網日本語版    2017年11月23日(木) 0時10分

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海外では近年、中国語を学んだり、餃子を作ったり、灯籠を飾ったり、チャイナドレスを着たりなど、中国要素が人気を集め、「中国ブーム」が巻き起こっている。

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海外では近年、中国語を学んだり、餃子を作ったり、灯籠を飾ったり、チャイナドレスを着たりなど、中国要素が人気を集め、「中国ブーム」が巻き起こっている。中でも、世界中で「中国語ブーム」が加熱しつつあり、中国語を勉強してマスターするというのが、多くの国の人にとって、オシャレで実用的なことになっている。西洋諸国の主流メディアは、注目を集めるために、漢字をローマ字表記するなど、中国要素を報道に盛り込み、外国の企業なども中国要素を活用して商機をつかんでいる。中国新聞網が伝えた。

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【3歳の子供から64歳の女性までが中国語学ぶ】

近年、世界各地の中国語教室が明らかに増加している。カリフォルニア州ロサンゼルス郊外にあるパサデナシティカレッジ(PCC)で中国語の授業計画を担当する責任者・魏瑞琴さんは、「当校の中国語クラスには9歳の子供もいれば、64歳の女性もいる。当校は1979年から中国語の授業を行っているが、当初はほとんど学生がいなかった。でも、今は各クラスに学生が数十人いる。中国語を学ぶ人が増加しているほか、中国語の授業では多くの専門家や特殊なグループが競って学ぶようになっている」と話した。

英国では、中国語が正式な授業に盛り込まれている。ロンドンに今年9月、欧州初となる、半日は英語で、半日は中国語で授業を行う小学校が設立された。シンガポール華字紙・聯合早報によると、同校は第一陣として3〜4歳の学生15人を受け入れた。その過半数が中国語が全くできない子供だ。同校の創始者は「欧州の人が中国語をマスターしたいなら、子供の時から始めなければならない」と語った。

11月初め、ロシアは中級義務教育(5年生以上)を対象とした中国語授業に関する計画を策定し、それをベースに全国統一試験を実施することを検討している。

【中国語はオシャレ、中国語を習得し中国人妻のコミュニティーに入る人も】

米国では近年、中国語人気が加熱し続けている。米国の華字紙・世界日報は、華人のコミュニティーで行われるイベントでは、政治家などが簡単な中国語であいさつするというのが人気になっている。そして、中国語を流ちょうに話すことができる人が華人コミュニティーで活躍し、中国語で大型イベントを司会したり、中国語映画を製作したり、中国語学校で中国語教師として授業を行ったりしている。

最近、米国のある都市で開催された中国の詩歌の朗読イベントで、華人の司会者は「中国語の勉強が外国人にこんなに人気だとは、本当に驚いた」と話した。同イベントには華人が数十人参加していたにもかかわらず、最終的に最高賞を受賞したのは外国人の子供だった。

「外国人にとって中国語を話し、中国文化に通じるというのは、オシャレなことであると同時に、実用的なことでもある」と話す魏さんは、PCCで中国語を学ぶ学生を例にして、「近年、私立の小学校の教師、不動産マネジャー、ビジネスマネジャー、看護師、科学者らが中国語を熱心に勉強しており、本当に驚かされる」と紹介した。

中国人女性と結婚したチェコスロバキア出身のトーマスさんは、「僕が中国語を勉強する理由はとても簡単。妻と友人の会話に加わりたいから。妻が友人としている会話が全く分からず、中国語を一生懸命勉強した。中国語の環境にどっぷり浸るため、何度も中国に行き、毎回数カ月ほど滞在した。読み書き、聞き取り、会話を全部マスターし、今は繁体字も勉強しており、妻でもついてこれないぐらいのレベルになった」と得意げに話した。

【中国語のローマ字表記を使って注目集める西洋メディア】

最近、西洋諸国の主流メディアが、表紙に中国語を使って多くの人の注目を集めようと躍起になっている。報道によると、ドイツの週刊誌「デア・シュピーゲル」は今月11日、「起きろ!」という意味の中国語をローマ字表記した「xing lai!(醒来)」を表題に使った。バックは赤で、字は黄色と、インパクト十分の表紙となった。また、今月13日には米ニュース雑誌「タイム」も、英語と中国語の表紙を初めて採用。英語の表題の下に、中国語で「中国の勝利」と書いていた。

実際には、「タイム」は1972年にも中国要素を表紙に盛り込んだ。同年、ニクソン大統領が中国を訪問した際、同誌は、ニクソン大統領と中国の指導者が映る写真を表紙に掲載し、「友」という漢字を大きく使った。その後も、中国の有名人が何度もタイムの表紙を飾り、その色調のほとんどは中国の国旗の色である赤と黄色だった。

英週刊新聞「エコノミスト」は地域ごとに記事を組んでおり、12年1月からそこに「中国」が加わった。1942年から、「米国」という項目ができて以降、一つの国が項目になったのは中国が2カ国目だ。

【ロシアの空港はディスプレイに中国語、米国の空港は赤い灯籠で中国の雰囲気】

実際には、海外の雑誌が中国要素を活用しているほか、海外の多くの企業なども中国語を学び、中国要素を利用して一稼ぎしている。報道によると、ロシア・モスクワのシェレメーチエヴォ国際空港のディスプレイの前に立っていると、周囲にロシア人職員がいない限り、中国にいるような錯覚に陥るだろう。なぜなら、ディスプレイに表示されているのは全て中国語だからだ。もちろん、ロシア語と英語も交互に表示される。

ディスプレイだけでなく、同空港の全ての標識に中国語が表示されている。現地のある中国人ガイドは、「これらの中国語の表示は今年加えられた。中国人観光客にとっても、私にとってもとても便利なサービス。観光客は中国の標識を見て行き先を探すことができ、団体からはぐれることも減った。また、旅客が税関を通るときもかなりスピーディになった」と説明した。

中国人観光客を呼び込もうと、米ロサンゼルスの航空会社は、中国語の表示を採用しているほか、空港のカウンターに赤色のシルクリボンを使い、搭乗ゲート付近にも赤い灯籠をぶら下げており、中国の雰囲気が漂っている。

実際には、企業などが中国要素を活用しているほか、世界各地の人々も中国文化を学んでいる。例えば、ニュージーランドの学校の子供たちは、中国で大ヒットしたダンスナンバー「小苹果」を歌いながら踊ることができるほか、本格的な太極拳、さらに、卓球、切り絵細工、習字などもお手の物だという。そのような外国人たちに先を行かれないように、中国語をがんばって勉強してみるのはどうだろう。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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