「被害者の落ち度は?」=中国人留学生殺害事件、中国人とはまったく異なる日本人の見方

Record China    2017年11月17日(金) 17時40分

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16日、華字メディア・中文導報は、昨年11月に東京で発生した女子中国人留学生殺害事件について、日本人が中国人とは異なる見方をしていることを伝えた。資料写真。

2017年11月16日、華字メディア・中文導報は、昨年11月に東京で発生した中国人女子留学生殺害事件について、「日本人が中国人とは異なる見方をしている」とするコラム記事を掲載した。

昨年11月、東京都中野区のマンションで、都内の大学に通う中国人留学生の江歌(ジアン・ガー)さんが、江さんのルームメート・劉●(リウ・シン。●=金3つ)さんの交際相手だった陳世峰(チェン・シーフォン)被告に殺害された。事件から約1年が経過した先日、江さんの母親が男の死刑を求める署名活動のために来日するとともに、劉さんを探し出すために本人とその家族の個人情報をネット上に公開。これに対し、劉さんは事件や現在の心境について語る動画を発表している。

記事は「中国国内や中国人留学生の間で大きな話題となり、訪日する江さんの母親を積極的に支援する動きも見られた。しかし、日本人の学生や教員は知らない、あるいは聞いたことはあるが詳しいことは知らない、といった感じだ。彼らは事の経緯を知ると、劉さんの個人情報をさらす、署名を集めるといった江さんの母親の行動に疑問を呈するとともに、中国で一般市民が簡単に詳細な個人情報を手に入れられることに関心を寄せた」と伝えている。

また、日本人からは「(劉さんをかばって刺されたとみられる)江さんの恩に、劉さんは報いるべき。ただそれは強制ではなく、本人の判断に委ねられる」といった意見が出る一方で、「ルールに反して劉さんを同居させた江さん自身にも責任があるのでは」など、中国世論からはほとんど聞かれない、被害者の落ち度を問う声もあると紹介。「同じ儒教の影響を受けた国でも、日中両国民の見方には歴然とした違いがある」と評した。

ただ、中国のネットユーザーからは「日本には他人に迷惑をかけたがらないという伝統があるからかもしれない」という声がある一方、「確かに一理ある」といった声や「私も母親の心情は理解できるが、そのやり方には納得できない」と日本人の見方に理解を示す声も寄せられていた。(翻訳・編集/川尻

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