Record China 2008年6月21日(土) 21時59分
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20日、中国水利部は本格的な増水期を迎える被災地に対して「水利施設の洪水防止機能が低下しているだけでなく、長江上流で大雨が降る予報が出されており、大洪水が発生する危険性は常にある」と警戒を呼びかけた。写真は唐家山せき止め湖。
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2008年6月20日、「中国新聞網」の報道によると、中国水利部では、まもなく本格的な増水期を迎える被災地に対して「地震によって水利施設の洪水防止機能が低下しているだけでなく、長江上流で大雨が降る予報が出されており、大洪水が発生する危険性は常にある」と警戒を呼びかけているという。
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水利部は「地震によるダメージで、ダムや水力発電所、堤防などの洪水防止機能は全体的に低下している。また、すでに危険が排除されたせき止め湖も、大雨が降れば再び生命と安全の大きな脅威となるだろう」と指摘し、各部門に対し「ダメージを受けた水利施設の修復、観測体制の強化による予報や警報の徹底、緊急避難体制の確立、堤防やせき止め湖に対する安全対策の徹底」などを求め、「生命の安全確保と損害の最小限化」を指示した。
また、水利部の矯勇(ジャオ・ヨン)副部長は、洪水発生などによる被害拡大の危険性は例年になく高いと語り、その理由として次の4点を挙げた。
1.地震によってダメージを受けたダムや堤防の多くがまだ修復されていないだけでなく、応急処置済みの施設の洪水防止機能も本来のレベルまで回復していないこと。
2.危険の排除されていないせき止め湖が存在するだけでなく、処理済のせき止め湖も大雨によって再び危険な状態になる可能性があること。また余震や大雨による土砂崩れなどの発生により、新たなせき止め湖ができる可能性も排除できないこと。
3.被災地の基本的な水利機能がまだ完全に回復していないこと。
4.天気予報では長江上流に大雨が予想され、山崩れ、土砂崩れ、土石流などの発生が増加する可能性が高いこと。(翻訳・編集/HA)
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