2008年6月16日、四川大地震で生徒を置いて真っ先に逃げた都江堰市の中学教師、範美忠（ファン・メイジョン）さんが市の教育当局から教員資格を取り消され、勤務先の中学校からも解雇された件で、中国教育部は「一切指示していない」と関与を否定した。新華社通信（電子版）が伝えた。

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中国教育部（省）の王旭明（ワン・シューミン）報道官は、一部マスコミによる「教育部の指示を受けた同市教育局が範さんの教員資格を取り消し、学校に解雇を命じた」とする報道に対し、「教員資格の取消しを命じたことはない。解雇も学校の自主的な判断」と否定した。

また、同報道官は今回の解雇について、範さんの勤務先だった光亜中学は民営の学校であるため、「中華人民共和国民弁（民営）教育促進法」の関連規定により、不当解雇には当たらないと述べた。

範さんは四川大地震当時、生徒を残して教室から真っ先に逃げ出したが、この行動を後に自身のブログで「身を挺して生徒を守る義務はない」などと正当化。これが中国全土から大ひんしゅくを買い、「恥知らず教師」「逃げ足の範（ファン）」などと呼ばれ、一躍有名人となっていた。（翻訳・編集/NN）