<四川大地震>唐家山せき止め湖、「4つの理由」で今も続く決壊の危険―国家水利部

Record China    2008年6月8日(日) 0時22分

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7日、唐家山にできた最大の土砂ダム、唐家山せき止め湖の排水が始まったが、予想よりも遅い排水速度と4つの不確定要素により、決壊の危険性は依然として大きいとの見方が有力。写真は同日朝、排水開始後の唐家山せき止め湖。

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2008年6月7日、四川大地震で出現した土砂ダムのうち最大の唐家山せき止め湖の排水が朝から始まったが、現場で直接指揮にあたっている国家水利部の張雷(チャン・レイ)部長は同日午後、記者団に「排水の速度は予測していたものより遅い」との見解を明らかにした。「新華網」が伝えた。

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張部長は依然として決壊の危険性が高い原因として「4つの不確定要素」を挙げた。1つは気象条件で、唐家山せき止め湖上流の6月と7月の降水量は予報では400ミリから500ミリとなっており、例年より明らかに多いこと。2つめはせき止め湖自体の地質構造が明らかになっておらず、湖下方部には泥水噴出箇所が10か所確認されており、せき止め湖が大変不安定な状態にあること。3つめは絶え間なく続く余震。4つめはせき止め湖上流で発生する山崩れで、大量の土砂が一瞬にしてせき止め湖になだれ込む危険性があること。

このように、いつ決壊してもおかしくない状況下で唐家山せき止め湖の排水路建設工事は今も続けられており、水利部の専門家や武装警察水電部隊および成都軍区第14師団兵士らは下流域の住民100万人の生命を守るため時間と土砂を相手に命がけで戦っている。(翻訳・編集/本郷)

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