<四川大地震>被災地回るあしながおじさん、被災者に現金手渡し―中国

Record China    2008年6月1日(日) 21時46分

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5月31日、ある企業経営者が単身徒歩で四川大地震の被災地に入り、貧困に苦しむ被災者に現金を配っているという。写真は四川省綿陽市安県の被災児童。

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2008年5月31日、人民網はある企業経営者が単身徒歩で四川大地震の被災地に入り、貧困に苦しむ被災者に現金を配っていることを伝えた。

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この企業経営者は福建省晋江市で陶磁器生産メーカーを経営する頼金土(ライ・ジントゥ)さん。自身が拠出した6万元(約90万円)と福建省各地の企業経営者が提供した22万元(約330万円)とを携え、単身現地入りした。各農村を回りながらその地でもっとも貧しい被災者に現金を手渡して回っているという。

被災地に入ってから5日が経過したが、頼さんが手渡せた現金は6万元(約90万円)あまり。心配する友人からは「お金を渡してすぐに帰ってこい」と連絡があったという。しかし頼さんは「お金を出すのは簡単だが、最も必要としている人に手渡すのは難しい」と話し、今後も自分の目で被災者を見て直接お金を手渡す旅を続けるという。

頼さんが紹介してくれた印象的なエピソードがある。四川省綿陽市安県方碑村を訪問した頼さんはある14歳の少女に出会った。「祖母のために雨漏りしないようにしたい」と今にも崩れそうな家のなかで危険も顧みずに地面に散らばる瓦を拾っていたという。彼女の祖母を思いやる気持ちに感動した頼さんはこの少女に2000元(約3万円)を手渡した。これまでお金を贈った中で最高の金額だという。(翻訳・編集/KT)

※人名を訂正しました。

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