Record China 2008年5月28日(水) 21時56分
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27日、被災地の多くの子供が地震の様子や被害状況を聞かれても冷静で悲しみを見せないと報じられた。専門家はこれに対し、「苦しみから逃れようとする本能」と分析している。写真は北川チャン族自治県の被災地。
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2008年5月27日、金羊ネットは、地震被災地には取材記者から地震の様子や被害状況を聞かれても冷静で悲しみを見せない子供が多くいると報じた。中には「面白い!」と答える子供もおり、子供たちのこうした感情表現について専門家は、「苦しみから逃れようとする本能」と分析しているという。
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両親を失った小学6年の男児は自分の置かれた境遇を淡々と話し、話し終えると口をつぐんでしまった。周囲でもこの少年の泣く姿を見た者は誰もいないという。母親を失った10歳の少年も周囲に諭され、ようやくポツリポツリと話し始めたが、その様子は怖がることなく落ち着いていた。しかし、「お母さんは?」と聞かれると目から涙がこぼれ始めた。
震災で家を失った7才の男児は、砂丘の上の竹製の家に越してからあまりにもよく遊ぶので、両親はかえって心配を募らせている。「ぼくの家、最高!」と言いながら、元の持ち主を失ったタイヤのない三輪車に飛び乗り、陽気に笑っている。「同級生は?」と聞かれると、「みんな死んじゃった!あんなやつらクソくらえだ」と答えた。少年は今、同級生の名前をほとんど忘れてしまったという。
子供たちのこうした感情表現について、心理学の専門家は「苦痛からの逃避の手段ではないか」と話す。幼い子どもは大人と違い大きな悲しみを受け止めることができないことから、自己防衛本能が働き苦しみを閉じ込め、精神年齢が急に上がり平静な態度をとって自分を守る。こうすれば苦しみを感じずに済み、災難発生時の生存率を高めるという。
また、別の専門家が子供たちに地震の感想を聞いたとき、多くが「とっても面白い」と答え、1人だけ「怖かった」と答えた子はほかの子から笑われたという。(翻訳・編集/汪葉月)
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