日本語・中国語で共通する「火」の使い方、中国の最近の使い方は…

Record China    2017年11月5日(日) 15時10分

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中国語と日本語の「火」には、ものが燃えるときに出る光・熱・炎のほか、燃えるような感情を意味する怒りなど、共通の意味がある。しかしここ数年で、中国語の「火」には新しい使い方が出てきた。資料写真。

「高大上」とは「高端(高級な)」「大気(堂々とした)」「上档次(上等な)」の三つの頭文字を取った略語。流行の最先端でランクが高いことを意味する。この言葉は、今や誰もが使っている。たとえば、同僚や友人がブランド品を身に着けているのを見て「高大上」だと褒めると、相手は嬉しそうな顔になる。

この言葉が使われるのは人だけではない。電化製品や家電、自動車などの性能や見た目がよく、ランクが高い場合にも「高大上」を使うことが少なくない。営業マンは「これは絶対に高大上です」と製品のよさをアピールする。「高大上」の製品を使うとメンツが立つからである。また、料理が美味しくて内装も「高大上」なレスランと言えば、非常にハイレベルだという意味である。

中国の清明節はお墓参りの日で、その前後に祖先を祭るのは中国の伝統的習慣だが、近年、その供物に変化が起きている。弔いのために燃やす模造紙幣も、古代の金で作った貨幣を模した金元宝があるほか、iPhoneやタブレット、パソコンなどのハイテク製品や自動車、ブランドタバコなど、「高大上」な供物を見かけるようになった。いまや、「高大上」は幅広い分野で使われているのだ。

中国語と日本語の「火」には、ものが燃えるときに出る光・熱・炎のほか、燃えるような感情を意味する怒りなど、共通の意味がある。たとえば、「火をもてあそぶ(玩火)」「火事が発生する(発生火災)」「蝋燭の火(燭光)」「彼は火のように怒る(他大発雷霆)」など。

しかしここ数年で、中国語の「火」には新しい使い方が出てきた。「人気がある」「売れ行きがよい」「商売が繁盛する」などに「火」を使うのである。たとえば、「那個餐館特火(あのレストランは格別に人気を集めている)」「因為這部電影主角火了(この映画によって主役は大人気の俳優になった)」「他是排球隊最火的運動員(彼はバレーボール選手のなかでもっともファンの多い選手である)」などのように、「絶好調である」という意味で分野の別なく幅広く使われている。

消費市場で「火」となる商品が多く生まれるのはいいことだが、シェア争い激化の末、「冒火(かっとなる)」「開火(発砲する)」といったこともたまに起こる。ちなみに、中国語で「火大」と書くと、料理の際の「強火」を意味するが、中国医学の医者が脈を診て「火大」「火太大」と言えば、「のぼせている」という意味になる。(提供/月刊中国ニュース)

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