分割払い消費市場が大人気 大学生の90%以上が利用

人民網日本語版    2017年10月30日(月) 16時30分

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ここ数年、消費は投資に代わって経済成長の一番目の牽引力になっており、その背後には技術がもたらした決済方法の革新の多大な功績がある。分割払い消費もこうした革新成果の一つだ。

ここ数年、消費は投資に代わって経済成長の一番目の牽引力になっており、その背後には技術がもたらした決済方法の革新の多大な功績がある。分割払い消費もこうした革新成果の一つだ。「明日のお金を使って、今日の資源を楽しむ」分割払い消費は、デジタル電子製品、家電製品、家具などの日用消費財から、各種トレーニングプログラム、旅行、娯楽などのサービス消費まで、暮らしのあらゆる場面に広がりをみせる。

北京の大手国有企業で働く■(おおざとに赤)逸航さんは、「よく京東で買い物するが、クーポン券を使えば分割払いの利息がタダになる。この1年間も分割払いを利用して、銀行のクレジットカードを利用するよりかなり経済的だった」と話す。

分割払いは、申し込み方法が円滑、申し込み手続きが簡単、担保不要、審査スピードが速いといった特徴により、急速に若者の支持を拡大していった。90後(1990年代生まれ)を代表とするクラスターは、インターネットが急速発展する時代に成長し、新しい技術、新しいモノ・こと、新しい製品に対する受容度が高く、効率の高さを求め、目先の楽しみを追求するといった消費観をもつ人が多く、分割払い消費の主力となっている。

北京の大学3年生の王鵬さんは、「大げさでなく、自分の周りの同級生の90%以上が分割払いを利用したことがある。衣食住交通、レジャー娯楽など、なんでも分割払い消費で解決可能だ。自分も入学したばかり頃から、分割払いを利用するようになり、とても便利だと感じている。分割払い消費は大学生の中では当たり前のことで、大きいものではコンピューターや携帯電話や教育プログラムの受講、小さいものでは電話代のチャージ、映画のチケットなど、なんでも分割払いを選ぶ人が多い」と話す。

この2年間、分割払い消費プラットフォームが爆発的に発展し、特に「インターネットプラス分割払い消費」のプラットフォームが従来の金融産業の不足を補い、これまでカバーされてこなかったクラスターにサービスを提供するようになった。最近、業界は「正規軍」を迎え、銀行がキャンパスでの分割払い消費の与信サービス分野に回帰するようになり、市場は徐々に規範化が進んでいる。関連機関の推計によると、過去5年間の分割消費の貸出規模の年平均増加率は20%を超えたという。

中国人民大学重陽禁輸研究員の董希▼(品の口が水)シニア研究員は、「分割払い消費市場の発展ペースは速いが、玉石混淆でいいものも悪いものも混在しており、サービスには虚偽宣伝を行っているものも多い。消費プラットフォームが分割払い業務を展開する主な目的は、ユーザーを開拓して分割払い消費を利用してもらうようにすることにあるが、ユーザー開拓の方法は主にオフライン経由で、サービス担当者が業績を上げるため、消費者を誘導するケースが多い。一部の店舗では仲介サービス費用を低く抑える一方、商品の背後に隠れた手続き費用、サービス費用を実際には利息よりも高く設定して、消費者の苦情を封じ込めている。

分割払い消費は爆発的に人気を集めるが、理性的にうまく利用するには、上手に管理するにはどうしたらよいだろうか。

董シニア研究員は、「監督管理サイドについて言えば、インターネット金融に特定したガバナンスの取り組みを引き続き掘り下げて展開し、各種分割払い消費サービスプラットフォームに対する整備を強化する必要がある。経営が秩序を失い、管理が混乱したプラットフォームについては、規定に基づいて合格・登録とならなければ、思い切って閉鎖する措置を執らなければならない」との見方を示す。

また董シニア研究員は、「目下の中国の与信市場にはさらなる改善が必要で、業界の多重債務問題は完全に解決されたとはいえない。将来は国家レベルの信用データ共有が実現した後に、業界全体がより健全で秩序をもった発展を遂げるようになると確信する」と展望を述べる。(編集KS)

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