江沢民氏も思わず居眠り!習主席の長すぎる演説、一番頑張ったのは画面の隅に映るあの女性―中国メディア

Record China    2017年10月24日(火) 17時40分

拡大

23日、北京晩報は第19回中国共産党大会で習近平国家主席が3時間半の大演説を行う中で最も頑張った「影の功労者」を紹介した。写真はテレビ放送される共産党大会。

2017年10月23日、北京晩報は第19回中国共産党大会で習近平(シー・ジンピン)国家主席が3時間半の大演説を行う中で最も頑張った「影の功労者」を紹介した。

18日の党大会開幕式で習主席が行った報告演説は、前代未聞の3時間半という長さになった。91歳の高齢を押して出席した江沢民(ジアン・ザーミン)元国家主席はあまりの長さに耐えかね途中で居眠りをしてしまったようだが、中国や世界が注目する中で居眠りはおろか休憩や水分補給もせず、黙々とテレビ画面の端っこで仕事をこなした女性がいる。それは、手話通訳を担当した周曄実(ジョウ・イエシー)さんだ。

周さんは北京市東城区にある特別学校の校長を務めている。これまでにも中国中央テレビ(CCTV)の番組や「両会」、前回の共産党大会といった重要な場面でのテレビ手話通訳をこなしてきたベテランである。しかし今回の「任務」は、これまでにないほどの長丁場だった。「今まで2時間を超えた手話通訳はなかった」と語る周さん、事前に関係者みんなが2〜3時間程度だろうと予想していたが、ふたを開けてみれば3時間半。記事によると、中国メディアにおける生放送の同時手話通訳史上最長記録だという。

演説が行われる当日、周さんは早朝にCCTVに入った。食べたのは卵1個とパン1枚だけ。本人曰く「突然お腹を壊したらと考えると、それ以上食べられない。(トイレにも行けないので)水もあまり飲めなかった」とのこと。通常の手話通訳であれば原稿は前日に手に入り、読み込んだり分からない言葉を辞書で調べたりすることができるが、今回原稿を渡されたのはなんと放送開始40分前。豊富な経験で大概のことはカバーできる周さんだが、今回の党大会で新しく出現する言葉も少なくない。まさに超プロフェッショナルとしての対応力が試されることになった。

そして始まった党大会の生中継。放送中、周さんはひたすら現場のモニターを見続けて手話通訳を行う。原稿を表示するプロンプターはない。しかも、唇の動きを読み取る聴覚障害者のために手話をしながら口を動かす必要もある。そして、画面の効果の関係で、椅子に座って通訳することも許されない。3時間半飲まず食わず、立ちっぱなしで通訳を続けるのはまさに苦行だ。

無事、習主席の大演説を通訳しきった後は、「肩や腰が非常にだるく、もう立っていられないほど疲れた」という。周さんは自身が「話題の人」になったことについて、「中国では専門の手話通訳人材が不足しているので、こうして注目してくれることはとてもありがたい」と笑顔で語っている。(翻訳・編集/川尻

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携