<四川大地震>「校舎倒壊は手抜き工事で」報道や訴え過熱―中国

Record China    2008年5月20日(火) 19時27分

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20日、四川省綿陽市教育局は、このほどの四川大地震で倒壊した学校校舎に「手抜き欠陥工事」があったと指摘した報道について、「根拠のない報道」と反論した。写真は倒壊した北川中学。

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2008年5月20日、四川省綿陽市教育局は、このほどの四川大地震で倒壊した学校校舎に「手抜き欠陥工事」があったと指摘した報道について、「根拠のない報道」と反論した。新快報の報道。

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省内では北川チャン族自治県の北川中学をはじめ多くの学校校舎が倒壊し、多数の生徒が生き埋めになり、命を奪われた。一部では手抜き工事が招いた惨事と報道されている。

これに対し、綿陽氏教育局の姚定(ヤオ・ディン)副局長は、「倒壊した学校が手抜き工事をしていたという根拠は一切存在せず、倒壊の原因としては建物の老朽化が考えられる。また、国家から支給される学校建設予算は近年まで1平方メートル当たり400元(約5600円)と決して高いものではなく、耐震強度まで考慮する余裕はなかった」とした。

しかし、前述の北川中学で実際に倒壊した校舎は新しく建設されたもので、比較的建築年数の長いオフィス棟や教職員住宅は倒壊を免れたという事実がある。この指摘に対し同氏は、「倒壊した校舎は窓が多く、構造的に脆弱な部分があった」と釈明した。

北川中学以外にも都江堰市の新建小学校でも校舎の倒壊によって数百名の児童が死亡し、保護者たちがこれを「校舎の手抜き工事が原因」として市を訴える構え。この学校では周囲のアパートは倒壊せず、無事だった。他にも綿竹市や重慶市梁平県でも校舎の倒壊が報告されている。

中国では数々の公共施設が、業者と役人の癒着によって建設コストを削減し、手抜き工事を行っているとされており、市民の地方政府に対する不信を買っている。(翻訳・編集/愛玉)

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