長江経済ベルト 五大分野における世界級製造業クラスターを育成

人民網日本語版    2017年9月22日(金) 18時10分

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国家発展改革委員会、工業情報化部などの政府部門によると、長江経済ベルトは区域内現存の産業基礎を利用し、世界でも先進的なレベルを持っている世界級の製造業クラスターを育成するという。

国家発展改革委員会、工業情報化部などの政府部門によると、長江経済ベルトは区域内現存の産業基礎を利用し、区域内の上海市、江蘇省、浙江省、安徽省、江西省、湖北省、重慶市、四川省、雲南省、貴州省などの11の省・市の国家級、省級の開発エリアと産業パークエリアで、電子情報、高級設備、自動車、家電、紡績・衣料品といった五大分野で、力を合わせて長江経済ベルト全域をカバーする産業チェーンを構築し、関連産業の移転集中を導くことを通して、資源環境の収容力とふさわしい産業空間配置を形成させ、世界でも先進的なレベルを持っている世界級の製造業クラスターを育成するという。そのうち、電子情報産業と関連する開発エリアと産業パークエリアは52カ所、高級設備産業は82カ所、自動車産業は20カ所、家電産業は6カ所、紡績・衣料品産業は35カ所がある。

電子情報産業クラスターにおいては、上海市、江蘇省、湖北省、重慶市、四川省で、電気回路の設計レベルを着実に高め、新型材料の産業化応用を探索し、産業の発展能力を向上させる。安徽省、重慶市で新型タブレットディスプレイを発展させ、コア製品の供給水準を高める。上海市、江蘇省、浙江省、湖北省、四川省、貴州省で、応用ソフトウェアと情報技術サービスを重点的に発展させ、ビッグデータサービス業態を育成する。

高級設備産業クラスターにおいては、上海市、四川省、江西省、貴州省、重慶市、湖北省、湖南省で優れた産業の資源を組み合わせ、宇宙航空専用の装備を発展させる。

自動車産業クラスターにおいては、上海市、南京市、杭州市、寧波市、武漢市、合肥市、長沙市、重慶市、成都市などの地域で、自動車全体とコア部品のイノベーション能力を高め、省エネ化、スマート化とインターネット化の発展を進める。

家電産業クラスターにおいては、江蘇省と安徽省を重点区域とし、スマート化、エコ化、健康化の発展方向に従い、スマート技術、コンバーター技術、省エネ技術、新材料と新エネルギーの応用、コア部品グレードアップなどの核心技術の躍進を加速させ、スマート省エネ・コンバーター家電、健康的なキッチン家電、スマート便座、大容量の冷蔵庫や洗濯機などの高品質家電製品を重点的に発展させ、家電製品が国内の有名ブランドから世界的に有名なブランドへの転換を促進させていく。

紡績・衣料品クラスターにおいては、長江デルタを重点とし、紡績・衣料品設計、研究開発と貿易センターの形成を進め、高級衣料品の設計イノベーション能力を向上させる。湖南省、湖北省、安徽省、江西省、四川省、重慶市などで現代紡績生産基地を構築し、雲南省と貴州省などで観光紡績製品を重点的に発展させ、江蘇省と浙江省で差別化した繊維、ハイテク繊維と生物質繊維技術、及びその産業化の発展を加速させる。

現在、長江地域で、地理的位置、産業、労働力、市場などのメリットを利用して長江経済ベルトに跨る産業クラスターを構築しなければならないということについて、各業界はすでに共通意識を持っている。海外の経験から見て、欧州や米国などの先進諸国も似たような方法を取っていたことが明らかになった。五大産業クラスターを通し、長江沿いの各省・市の資源とメリットを更に発揮することができ、将来には、長江経済ベルトの産業配置と発展レベルを最適化し続け、産業の中・低級レベルから中・上級レベルへのモデルチェンジを促進させる。

広東体制改革研究会の彭澎副会長によると、長江経済ベルトには数多くの優勢産業があり、産業構造が更に合理的で、区域内の労働力が比較的十分な状態で、水資源と船舶資源も豊富な状態であることに加え、市場にも近いため、全区域産業チェーンの構築に最適な選定場所だという。また、彭澎副会長は、五大産業クラスターの形成とともに、長江上、中、下流地域の産業配置が更に最適化されつつあり、長江経済ベルトに新しい産業配置が形成され、引き続き隣接区域の協同発展を力強く推し進めていくと考えられる。(編集HQ)

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