Record China 2017年9月21日(木) 22時30分
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20日、中華網は、仕事の都合で10年住んだ名古屋から大阪に移り住むことになった中国人が「大阪人」についてつづった文章を掲載した。写真は大阪。
2017年9月20日、中華網は、仕事の都合で10年住んだ名古屋から大阪に移り住むことになった中国人が「大阪人」についてつづった文章を掲載した。以下はその概要。
大阪に引っ越す前、友人から「なんで大阪なんかに引っ越すの。大阪は騒がしい街で、日本人の中で最もルールを守らないのが大阪人なのよ」と聞かされた。
大阪の評価はだいたいそんなものだ。ある文章によると、大阪人の性格は中国人に似ていて、大阪に来た中国人観光客は親近感を抱くという。だが大阪人に「中国人に似ている」と言おうものなら、彼らは決まって不機嫌になる。中国人の場合も同様だ。
大阪人は他の日本人に比べて、規律に縛られず、個性的で、あけっぴろげで人付き合いが良いというのが、中国人に似ていると言われる理由だ。
日本人は交通ルールを守る。信号前での几帳面さは世に名高い。だが大阪で目にしたのはちょっと違う。引っ越し前の部屋探しで、大阪に何度か足を運んだ。日中に物件を見て回り、夜は新大阪にある会社の寮に泊まる。寮の窓越しに交差点が見える。朝食を取りながら外を眺めていると、赤信号を渡る人がいた。数えてみると、10分間に8人もいるではないか。全員が大阪人かは分からないが、日本でこうした光景を目にできるのは大阪だけかもしれない。
日本に来て10年、街中でけんかをする日本人を初めてみたのも大阪の道頓堀だった。道頓堀は「天下の台所」と呼ばれるグルメの街で、国内外から訪れる人が後を絶たない。私が初めて道頓堀を訪れた時、2人のおじさんが、まるで争うオンドリのように関西弁で口げんかしていた。
大阪に越して最初の1カ月目に、また驚くことに出くわした。固定電話を設置するためNTTに電話した時のことだ。オペレーターが「担当におつなぎします」というので待っていると、「あら〜××ちゃん、ひさしぶり〜元気そうね〜ちかごろどう?」という声が聞こえてきた。オペレーターの声に違いないが、もちろん私に対して言ったわけではない。知り合いにでも話しかけたのだろう。日本人の勤務態度は極めて真面目と聞いていた。だが電話先の客のことも気にせず大声で世間話するのを聞いたのは、長い日本暮らしの中でも初めてだった。
日本人のサービス精神の素晴らしさは世界公認だ。だが大阪のそれは、ビジネス化されているようだ。名古屋のガソリンスタンドでは、少量の給油でも、窓を拭いてくれたり灰皿をきれいにしてくれたりするのが当たり前だ。だが大阪は金額に見合ったサービスしか提供してくれない。
エアコンの設置でも、名古屋の作業員は、設置が終わった後に本体をきれいに拭き、動かした家具を元の場所に戻した後で、礼儀正しく伝票を渡してくる。大阪では、エアコンの本体にまだ黒い手形がついているのに、飛ぶように支払いを求めてくる。
それまで日本人の丁寧なサービスに慣れていたこともあり、大阪人の大雑把さには順応できなかった。友人に電話をかけ「大阪人はどうしてこうなの?」とぐちをこぼした。友人は笑いながらこう答えた。「大阪人が中国人に似ているって、みんなが言う意味が分かったでしょう。でも大阪には大阪なりのかわいいところもあるから、時間がたてば好きになるはずよ」。(翻訳・編集/柳川)
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