結婚相手に高望みする人増加、中国のお見合いが新時代に

人民網日本語版    2017年9月21日(木) 12時0分

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中国では一分あたり22組の人々が結婚生活を始める一方、8組のカップルが離婚手続きをしているという。結婚生活を送る人が多くいる一方で、2万人が独身だ。

中国では一分あたり22組の人々が結婚生活を始める一方、8組のカップルが離婚手続きをしているという。結婚生活を送る人が多くいる一方で、2万人が独身だ。

中国のQ&Aサイト「知乎」で最近、「お見合いで驚いた経験は?」という質問が900万人もの人々に注目されている。お見合いの大手サイト・百合網は賛否両論の評価にかかわらず、その市場価値を64億元(1元は約17.1円)まで高めている。

愛情は昔から称えられてきているが、お見合いが認められるとは限らない。西周の時代から伝わってきた「お見合い」には現在、当時とは異なる価値観と評価基準が生まれている。

▽「あなたに金銭的な余裕はあってほしいけど、私の収入を気にしないで」

北京相遇未名諮詢有限公司の首席愛情専門家である袁園氏は顧客を状況別に数種類に分けている。自分の実力とは不釣り合いに相手への要求が高い人もいれば、ほとんどの時間を仕事に費やすほど忙しいビジネスマンもいる。また、仕事の関係で普段、異性と出会う機会が少ない人もいれば、家を買えなかったり、性格や家族の原因で離婚した人もいる。

金融業を営むある人は、「お見合いは企業の融資活動と同じように、自分で融資できるケースもあれば、コンサルタントのサポートを必要とするケースもある」と述べた。

国内の名門大学の卒業生は金融とIT産業に集中しており、高い収入を得ている。彼らは相手に金銭的な余裕があることを期待しながらも、相手が自分の収入について気にしないことを望んでいる。

統計によると、女性の顧客は相手の職業、前途、収入、持ち家の有無、自動車、戸籍を最も重視している。彼女たちは年収30万元は普通で、70- 80万元でやっと高収入と言えると考えている。

▽お見合い男性は顔面偏差値を最も重視する?最重要なのは「年齢」

「男性はお見合いの相手に対して、何を最も重視するのか」という質問に対し、袁さんは年齢を顔面偏差値の前に挙げた。一方で、「そうは言っても、『可愛いは正義』。30歳以上の女性を薦めないで欲しいと言いながらも、美しい容姿を理由に受け入れる男性もいる。ただ、素敵な女性でも35歳以上だと破断になる可能性も高い。出産時に問題があると思われるから」とも話した。

また袁さんは、「他人を愛する能力がなく、恋愛への空想を膨らませながらお見合いに行く女性も多い。彼女たちはロマンチックな恋愛に憧れて、愛情が自己実現などを叶えるための道だと考えている」とも述べた。

あるインターネットプラットフォームの5万人のユーザーを対象にした「中国人の婚姻態度に関する調査報告」によると、7割のネットユーザーが今の結婚に後悔している。結婚年齢が早ければ早いほど、後悔する比率が高まっている。知り合って一カ月で結婚した人のうち、約3割が常に後悔しているという。

▽親がお見合いに干渉しても時代遅れとは言えない

中国のお見合い番組「中国式相親」のある90後(1990年代生まれ)の女性ゲストは自分の経験を共有しあった後、「結婚はお互いの選択で、自分を物のように扱う相手に対し、私たちは『No』を言う権利がある。性格や知識、理想、顔面偏差値、趣味が合うかどうかは私達の世代が結婚相手を選択する基準だ。これに対して、上の世代のお嫁さんや女婿の選択基準は、お嫁さんが働き者で女性としての道徳を守ること、女婿は持ち家や自動車、責任感があることだ。この2つの世代は結婚に対する価値観で大きな矛盾がある」と指摘した。

「中国式相親」の監督を務める劉原氏は、「親が子供のお見合いに干渉することを時代遅れだと思ってはいけない。この番組を作る目的は二つある。一つは良縁のカップルを結びつけること、もう一つは親と子供の交流を深めることだ」としている。

また、親を支持する学者もいる。彼らは、「西洋の自由恋愛には、大きなリスクと盲目性という問題がある。20歳前後の若者が自分の知識や見識、経験だけで恋愛と結婚について正しく把握するのは難しいことだ。親のアドバイスと経験を参考にする必要がある」との見方を示している。

▽好きではないお見合い相手と結婚すべきか

袁さんは、「今の若者は落ち着きがなく、近道を求めてしまう。現状に満足しているのに、自分より良い生活を送っている人を見ると、急に落ち着かなくなる。昔の人は相手に合わせるよう努めるのに対し、今の人は相手に文句があればすぐ離婚を考え、より良い人が次に待ってくれているからなどと思い違いをしているのだ」と話した。

親との関係の良い子供は愛する力が高く、結婚相手を探すのもより簡単だということに袁さんは気付いた。一部の人は、「私のことを先に愛してくれれば、あなたのことを愛する」と考えている。自分も普通の人間なのに、高い要求基準を下げなかった結果、独身にならざるを得なかった人たちもいる。

「知乎」の「好きではないお見合いの相手と結婚すべきかどうか」という質問に対して、最も「いいね」が多かった回答はこれだ。「結婚はゴールではなく、新たなスタートだ。いつも相手のそばに居て、家を買う、相手の家庭に溶け込み親孝行をする、赤ちゃんを産むなどの決して楽しくないことも沢山経験しないといけない。相手を心から愛していなければ、最後まで結婚生活を続けるのは不可能だ」。(編集HQ)

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