中国のホタル、中国人の「ロマン」の犠牲に…大量の商業的捕獲で絶滅の危機―米科学誌

Record China    2017年9月13日(水) 9時20分

拡大

12日、環球時報は、中国で大量のホタルが中国人の「ロマン」の犠牲になっており、絶滅の危機に瀕しているとする米メディアの記事を掲載した。写真はホタル。

2017年9月12日、環球時報は、中国で大量のホタルが中国人の「ロマン」の犠牲になっており、絶滅の危機に瀕しているとする米メディアの記事を掲載した。

米科学誌サイエンティフィック・アメリカンの電子版が11日に掲載した記事は「中国には既知のホタルが約100種類、未発見のものも100種類余り生息するという。ホタルは農村地域に分布しているが、ニーズの激増によりその生存が危ぶまれている」とした。

記事によると、近年中国の都市にあるテーマパークではホタルを用いたショーが行われているほか、ロマンティックなプレゼント用に大量の売買が行われているという。ECサイトのタオバオには2009年にホタルが出現し、急速に結婚式の装飾、誕生日、デート、祝祭日のイベントなどに用いられるようになったという。ホタルの生態を調べる団体は、昨年には1700万匹を超えるホタルが売買されたとしている。

記事は「購入者は満足を得られるかもしれないが、これらの取引は中国のホタルにとっては最悪の災いに他ならない。捕獲されたホタルの大半は、輸送中に死んでしまうのだ。中国ではホタルの保護に関する法規がないため、商業目的の捕獲をやめさせることは難しい。そして、業者は人工繁殖のホタルとうそをつくため、ほとんどの人が深く考えない。われわれが行動を起こして、彼らを守らなければ。今からでも遅くない」と論じた。(翻訳・編集/川尻

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携