2008年5月9日、9日付毎日経済新聞によると、仏タイヤメーカー、ミシュランの中国現地法人、ミシュラン（中国）投資有限公司はこのほど、6月から乗用車、軽トラック用タイヤを値上げすると発表した。原油、天然ゴムなど原料価格の高騰が理由で、全ブランドを対象に3−7％引き上げる。

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ミシュラン関係者によると、同社では合成ゴムなど原油を原料とする材料費が生産コストの60％を占めており、最近の原油価格の高騰が収益を大きく圧迫。天然ゴムも08年1-3月期、米ドル換算で07年の平均価格と比べて22％値上がりしており、価格転嫁は避けられない。

中国では08年3月にブリヂストン、4月にグッドイヤーの現地法人がそれぞれ値上げを実施しており、世界の三大タイヤメーカーすべてが中国で値上げすることになる。

ただ「自動車メーカーに与える影響は限定的」と専門家。中信証券の自動車アナリストによると、材料となる自動車用鋼板が20％程度値上がりしているにも関わらず、自動車メーカーが値上げを行っていないことを考慮すると、値上げ幅からみてタイヤ価格の上昇が自動車の値上げに直結することはなく、自動車の値下げペースを抑える程度にとどまる見通し。（翻訳・編集/HI）