人民網日本語版 2017年8月17日(木) 15時30分
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国家統計局がこのほど発表した全国31省(区・市)の消費者物価指数(CPI)のデータから、31省のうち、28省の7月のCPI伸び率が2%以下であることが分かった。また、中央銀行が発表した報告によると、将来的な物価の伸び率は前年と比べて縮小しているという見通しになっている。
国家統計局がこのほど発表した全国31省(区・市)の消費者物価指数(CPI)のデータから、31省のうち、28省の7月のCPI伸び率が2%以下であることが分かった。また、中央銀行が発表した報告によると、将来的な物価の伸び率は前年と比べて縮小しているという見通しになっている。中国新聞網が16日付の報道で伝えた。
▽28省の7月のCPI伸び率は2%以下
国家統計局のデータによると、7月のCPIは前年より1.4%上昇したが、この伸び率は6月より0.1ポイント下がったという。
海南省、浙江省、陝西省を除いて、残りの28省の7月のCPI伸び率はいずれも2%以下だった。そのうち、海南省のCPI伸び率は全国最高で、2.9%だった。浙江省と陝西省はその後に続き、いずれも2.1%だった。一方、安徽省と雲南省の7月のCPI伸び率は全国最低で、わずか0.8%だった。
中国人民大学財政金融学院の趙錫軍副院長は、現段階のCPI伸び率が引き続き鈍化することは、当面の物価水準が安定し、ちょうど良いペースで上昇する態勢となっているのを表しているという見方を示した。
▽将来的な物価伸び率は縮小する見通し
中央銀行がこのほど発表した「2017年第2四半期の中国貨幣政策執行報告」では、世界経済のプラス要素から見て、当面の全世界の経済状況は回復傾向が続き、大口商品の価格は激動の中で上昇していると述べられている。国内経済の運営状況は安定している中で好転に向かい、また最近の企業の過剰生産能力と在庫の削減に加え、鉄鋼や石炭などの工業製品の価格も再び上昇したことが明らかになった。
「当面、全世界の主な経済体のインフレは鈍化し、国内にはプラス要素もあれば、マイナス要素もある。また、基数要素によって将来的な物価の伸び率は前年より縮小する可能性がある。総合的に見て、今後のインフレはおおよそ安定的な傾向が続く」と報告は分析した。
「将来的な物価上昇は依然として鈍化する傾向が続くと思われるものの、国内の自然災害や天候異常などの影響もまた、注視していかなければならない。なぜなら、一部の農産物の価格は部分的な時間帯や地域で起伏が生じるかもしれないから」と趙錫軍氏は注意を呼びかけている。
農業部(省)の観測データによると、2017年8月7日から13日にかけて、豚肉や卵の価格は引き続き上昇した。豚肉の一週間の平均価格は1キログラム当たり20.13元(約330円)で、前月と比べ1.3%上昇し、前年と比べ20.5%下降した。野菜の平均価格はやや上昇し、重点的に観測する28種の野菜の価格は1キログラムにあたり3.87元(約63円)で、前月と比べ0.8%、前年と比べ7.8%上昇したという。(編集HQ)
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