2008年5月7日午前、訪日中の胡錦濤中国国家主席と福田首相による日中首脳会談が行われた。会談終了後、1972年の国交正常化以来4番目となる共同文書「『戦略的互恵関係』の包括的推進に関する日中共同声明」への署名式が行われ、共同記者会見を行う。また、地球温暖化対策に関する共同声明「気候変動に関する日中共同声明」も発表される。新華社の報道。

今回の訪日を「暖かい春の旅(暖春之旅)」と形容している胡主席は7日朝、天皇主催の歓迎セレモニーに出席した後、首相官邸で行われる福田首相との首脳会談へ向かった。

日本メディアの報道によると、会談では2007年に安倍晋三首相(当時)が胡主席との会談で打ち出した「戦略的互恵関係」を進展させ、日中両国が経済、文化、環境問題において協力関係を強化することを確認した。しかし、懸案事項とされている「東シナ海油田開発問題」については決着先送りになったほか、「中国製毒ギョーザ事件」についても、引き続き捜査協力していくことを確認するに留まった。(翻訳・編集/愛玉)