北京で身分証のセルフ交付申請試行スタート 写真の撮り直しも可能

人民網日本語版    2017年8月2日(水) 11時10分

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北京市内の某派出所にこのほど、身分証セルフ交付申請機が登場した。

北京市内の某派出所にこのほど、身分証セルフ交付申請機が登場した。担当者が対応する窓口に並ぶ必要はなくなり、機械の前の椅子に腰かけ、画面の案内に従って個人情報を入力し、顔写真の撮影、指紋登録、申請料の支払いを行うだけで、数分後に情報収集は全て完了する。全プロセスがセルフサービスで進められ、撮影した写真に満足できない場合は、取り直しも可能だ。また、身分証の受領も、セルフサービス方式で行われる。交付申請機の隣に身分証受領機が設置されており、10営業日後、本人が指紋識別を行うことで、身分証を受け取ることができる。セルフ交付申請設備は24時間利用することができ、受領も24時間可能という。だが、同設備は現段階ではまだ試行段階にあり、全市4カ所の派出所に設置されている。試行状況により、今後普及されるかどうかが決まるという。北京青年報が伝えた。

申請者は、画面の案内に従い、顔写真の撮影、指紋登録、署名の確認などのプロセスを経て、5分以内に申請作業を終えることができる

〇交付申請手続は5分で完了

記者は7月31日、和平里派出所に赴き、セルフ交付申請を体験した。身分証セルフ交付申請機が設置されている小さなスペースに入ると、まず自分の身分証情報の検証作業を行う必要がある。電子画面に自分の身分証番号を入力する、あるいは身分証を読み取り端末の上に置く。そして、画面に提示された選択肢の中から身分証更新の理由を選ぶ。選択肢は、「期限切れのため更新(申請料20元、1元は約16.4円)」と「紛失のため再発行(申請料40元)」の2種類がある。

上述の手続きを終えると、いよいよ身分証発行の手続きに進む。スペース内では、「背筋を伸ばした姿勢で座ってください」という音声アナウンスが聞こえる。準備が整うと、撮影が始まり、計2枚写真を撮る。2枚の中から、自分が好きな1枚を選ぶ。2枚とも気に入らなかった場合は、撮り直しもできる。

その後、審査・指紋採集・申請料支払いに進む。申請料の支払いが終わると、身分証引換証が発行される。これで申請プロセスは全て終了したことになる。所要時間は5分足らず。その後は、受領日を待つだけとなる。

派出所の人民警察は、「身分証発行申請機で収集された情報は、公安内部ネットワークに転送され、審査を受ける。10営業日後に、身分証ができあがる。この所要日数は、担当者がいる窓口で申請した場合とほとんど変わらない」と説明した。

〇写真が気に入らなかった場合は撮り直し可能

「身分証に印刷される顔写真が酷いものにならないか」と心配する人は多い。だが、セルフ交付申請機では、最初に撮影した写真が気に入らなかった場合、撮り直しができるため、このような問題をほぼ解決できる。ただし、少しでも美しく見せるための厚化粧はNGだ。交付申請機が設置されているスペース内の壁には、写真撮影時の注意として、「申請者は、濃い色の衣類を身に着け、姿勢を正して座り、視線はまっすぐ前に向け、自然な表情で写真撮影を行うこと」と書かれている。音声ガイダンスでも、厚化粧は避けるよう注意している。また、耳や眉毛が見える場合は、大振りのネックレスや派手な髪型は避けなければならない。光を反射するような金属製のフレームやレンズのメガネも着用してはならない。

この身分証セルフ交付申請機を利用できる人と身分証の種類には、制限がある。この機械は今のところ、北京市に戸籍を持つ市民だけが利用可能で、地方戸籍の所持者は当面使用できない。取り扱い業務の種類については、現時点では、身分証の更新・再発行だけを受け付けている。新規発行については、担当者のいる窓口で申請しなければならない。(編集KM)

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