人民網日本語版 2017年7月7日(金) 18時20分
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雄安新区の歴史文化遺産の発掘・保護を推進する目的で、河北雄安新区管理委員会、河北省文化庁、河北省文学芸術界連合会の共同主催による「雄安新区歴史文化・遺産保護座談会」がこのほど、河北大学で開催された。北京日報が報じた。
北京・天津・河北エリアの中央部に位置する雄安新区は、7500年前の新石器時代から現在に至るまで、人類活動が集中した地域で、貴重な文化遺産が数多く残されており、宋寧辺関文化や近現代革命文化財など特色ある文化遺跡を擁している。
中国国家文物局の劉玉珠・局長は、「雄安新区の建設においては、トップレベル計画を強化し、詳細を全面精査し、文化財保護計画を雄安新区全体計画に組み入れる必要がある。国家文物局は、河北省の文物局関連組織を指導し、雄安新区の古代村落や古民家などの文化財遺跡を詳しく記録し、雄安新区記録システムを構築し、さらなる研究開発に向けてデータ保存を進める」と述べた。
第3回全国文化財センサスの結果にもとづき、雄安新区および周辺の一部地域(任丘市は含まず)は、移動できない文化財189件を共同で登録した。このうち遺跡類文化財は8割を上回り、時間的分布については、約8千年前の新石器時代から1千年前の宋寧期まで広範囲に及んでいる。
河北省文物局の張立方・局長は、「河北省文物局は、現在、雄安新区博物館体系の構築を進めている。これは、歴史的に極めて重要な5千年前の先史文明、2500年前の燕国文化、1千年前の宋寧辺関文化、近代の紅色文化などを網羅している。また、テーマ博物館やテーマ遺跡公園の建設も計画している」と説明した。
中国都市計画設計研究院の張広漢・副チーフプランナーは、「雄安新区建設計画には、有形・無形文化遺産の保護・継承を組み入れる必要がある。都市の改造・開発と歴史文化遺産の保護・利用との関係をうまく調整し、『保護の中の発展』と『発展の中の保護』を遂行しなければならない」とコメントした。
中国人民大学文化クリエイティブ産業研究所の金元浦・所長も、「雄安新区における文化クリエィブ産業の未来は、ハイレベルから出発し、中国最高級の文化と科学技術が融合した『文化艦隊』を形成し、北京・天津・河北エリアをけん引し、全国さらには全世界の文化クリエイティブ産業の『旗印』となることを目指す必要がある」と強調した。
雄安新区は今後さらに、文化財保護と社会・経済の発展を統合し、同区の歴史・文化的特徴を存分に活かし、歴史・文化遺産資源一覧リストを系統的に整理し、企画・編成および都市計画事業において、中国の特色・雄安固有の文化を際立たせていく方針だ。(編集KM)
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