四川茂県山崩れ発生から約3日 今なお93人が行方不明

人民網日本語版    2017年6月28日(水) 17時40分

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四川省アバ・チベット族チャン族自治州茂県畳渓鎮新磨村で6月24日午前5時45分、崩壊した富貴山からの土石流に村全体がのみ込まれた。

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四川省アバ・チベット族チャン族自治州茂県畳渓鎮新磨村で6月24日午前5時45分、崩壊した富貴山からの土石流に村全体がのみ込まれた。わずか100秒の間に、巨大な土石流が山の麓にある新村組を襲った。26日午後11時の時点で、この山崩れにより10人が犠牲となり、93人が行方不明、3人が負傷した。中国新聞網が伝えた。

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写真:26日、四川省アバ・チベット族チャン族自治州茂県畳渓鎮新磨村新村組にある富貴山で24日に発生した巨大山崩れの災害救助活動が3日目に入り、1千人以上の救助隊員が現場での救援活動に全力で取り組んだ。

大型機械による現場での救援作業(6月26日、撮影・安源)

【10人の死亡確認、今もなお93人が行方不明】

アバ・チベット族チャン族自治州人民政府の公式サイトに掲載された最新情報によると、茂県畳渓鎮新磨村で発生した山崩れで行方不明となったとみられる118人のうち、15人の安否が確認された。犠牲者は10人、うち4人の身元が確認されたが、残る6人は未確認。今のところ、まだ93人が行方不明となっている。

【茂県の土砂山崩れで302人が一時避難】

同自治州政府の最新情報によると、州・県・郷・村各級から計350人の救援隊員が出動している。緊急避難所への避難や親戚・友人宅への避難などの分散避難によって302人の一時避難が完了しており、救援隊は、避難者が必要とする生活必需品を配給し、基本的な生活ニーズを満たしている。

「6.24巨大山崩れ災害緊急対策本部第7回記者会見」において、四川省はすでに、対策基本方針の表明、被災者に対するメンタル・コンサルティング、救援活動PR、住民の一時避難作業、犠牲者の葬儀・埋葬、住民に対するケアという6種類の作業チ―ムを立ち上げたことが明らかになった。

写真:26日午前、四川茂県の山崩れ現場に貴州省から駆けつけて捜索作業を進める貴州省市民ボランティア救援隊。24日午前5時45分、四川省アバ・チベット族チャン族自治州茂県叠渓鎮新磨村新村組にある富貴山で巨大な山崩れが突然発生した。発生当日、貴州省市民ボランティア救援隊は、貴州省緊急対策弁公室から出動要請を受け、救援活動のために現場に駆けつけた。(撮影・田一凡)

【奇跡的に助かった赤ちゃん、容態は安定】

山崩れ災害から奇跡的に生き残った一家3人は、成都に移送されて治療を受けている。メンタルコンサルチームが現場に派遣され、発生直後、奇跡的に助かった赤ちゃんの両親に対し、心理アセスメントや心理的ケアを行った。

一命をとりとめた道淳ちゃんは現在、川大華西第二病院小児病棟のICUで治療を受けており、容態は安定しているという。

【自治州政府、地質の潜在リスクに関する調査を実施】

四川省政府報道弁公室は26日午後、新磨村の現場にある指揮部で第7回記者会見を開催した。アバ・チベット族チャン族自治州委員会常務委員を務める徐芝文・常務副州長は、「引き続き、行方不明者の捜索を進め、科学的方法による救援活動を継続していく。被災地の地理・自然条件が極めて特殊であるため、二次災害が起こる可能性が高く、救援現場での警報モニタリングを強化する必要がある。救援現場の状況変化に応じて、救援作業内容を随時変更し、タイミングを見計らって現場の救援力を合理的に調整していく」と述べた。

このほか、州政府は、全州規模で地質の潜在リスクについて調査を実施している。全面的な危険排除・緊急避難・全天候モニタリングなど各措置を徹底実施し、新たに発生する恐れがある災害の潜在リスクを突き止め、それに対するあらゆる必要措置を講じ、住民の生命の安全を確保する方針。

写真:現場で救援作業に携わるレスキュー犬(撮影・劉忠俊)。

【社会からの寄付金、3千万元超】

四川省慈善総会は26日、同日午後5時の時点で、同会が、「6.24巨大山崩れ災害社会愛心寄附金」として総額3189万1千元(約5億2200万円)の寄附金と約46万元(約750万円)相当の救援物資を受け入れたと発表した。(編集KM)

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