韓国新政権下の日韓関係見通し、日本人と韓国人の期待度に落差=韓国ネットからは「日本人の見方が正しい」の声も

Record China    2017年6月13日(火) 18時20分

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12日、韓国の文在寅新政権発足を受けて日韓の新聞社が両国で行った共同世論調査で、日本人と韓国人の意識の大きなずれが改めて浮き彫りになった。資料写真。

2017年6月12日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)新政権発足を受けて日韓の新聞社が両国で行った共同世論調査で、日本人と韓国人の意識の大きなずれが改めて浮き彫りになった。

韓国日報の報道によると、最も大きな違いがみられたのは「文新政権発足を受け、今後の日韓関係が今よりも良くなると思うか」との問いへの回答だ。これに韓国人の55.6%が「良くなる」と答えたのに対し、日本人はわずか5.0%。反対に「悪くなる」と答えた韓国人は6.9%、日本人は20.0%だった。また、日本人の70.0%は「変わらない」と答え、32.1%の韓国人よりも今後の両国関係に期待を抱いていないことが分かった。

記事はこのずれの背景に、文氏が大統領選の公約に掲げた「慰安婦問題をめぐる日韓合意の再交渉」があるとしている。韓国人の多くが、日韓合意を強行した朴槿恵(パク・クネ)前政権に否定的で、新政権が国民感情を重視した対日関係の再設定を進めてくれると期待しているのに対し、日本では「再交渉」を進めようとする文氏が大統領になったことで「反日政権」が誕生したとの懸念が広がっていることが影響したとの分析だ。

一方、現在の日韓関係に関する認識は両国民ともおおむね一致している。韓国では80.6%が現在の両国関係について「悪い」と回答、日本でも同じ回答の割合が77%に上った。また、互いの国民への信頼度に関する問いでは、韓国人の80.7%が「日本人を信頼できない」と回答、日本人の69%が「韓国人を信頼できない」と答えた。「信頼できない」との韓国人の回答割合は85%(2015年)、82%(16年)と徐々に下がっているが、日本人では73%(15年)、60%(16年)と一度下がったものが再び上昇に転じた。

韓国のネットユーザーからはこの調査結果についてさまざまなコメントが寄せられているが、「関係が改善されるわけがない」「いったいどこのどいつが『良くなる』なんて答えてるんだ?でっち上げじゃないのか?」「関係が悪くなるのは明らかなのに」など、韓国国民の期待に否定的な声が目立ち、「日本人が正しい。大統領一人変わったところで良くなるもんか」との意見も寄せられている。

また、「それでも韓国人の海外旅行先のトップは日本の大阪。笑える」「悪口を言いながら日本を観光する人たちは反省すべき。ある種の売国行為だ」と同胞に反省を求める声も。

さらに、「とにかく日本と友達になるつもりはない。ただ過去のことはきちんと謝ってもらい、戦略的外交で実益が得られるようにしてほしい」「韓国はただ自分だけを信じて強くならねばならない。中国も日本も信じては駄目だ」「韓日関係はひとえに、日本が過ちを認め、きちんと謝罪と反省するかどうかに懸かっている」といった主張もあった。(翻訳・編集/吉金

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