Record China 2019年7月26日(金) 17時20分
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日本政府は「食中毒の危険がある」ことを理由に先月1日から韓国産ヒラメなどに対する衛生検査を強化しているが、韓国・SBSが25日に「日本の研究結果に深刻な誤りがあった」と報じ、注目を集めている。写真は済州島。
日本政府は「食中毒の危険がある」ことを理由に先月1日から韓国産ヒラメなどに対する衛生検査を強化しているが、韓国・SBSが25日に「日本の研究結果に深刻な誤りがあった」と報じ、注目を集めている。
日本は先月1日から、韓国産ヒラメの輸入量に対する衛生検査の割合を20%から40%に引き上げた。この影響でヒラメの輸出量は3分の1以上減少したという。日本の検査強化措置は、韓国による福島など8県産水産物の輸入禁止をめぐる訴訟で世界貿易機関(WTO)が韓国勝訴を言い渡した直後に発表されたため、韓国では「事実上の対抗措置」とみる声が多く上がっていた。
日本は検査を強化する理由として「2011年に韓国産ヒラメから食中毒を引き起こす寄生虫のクドアが発見された」と説明した。クドアは韓国の済州島で養殖されたヒラメの4~5%から検出されたという。しかし記事は「日本がクドアを食中毒の原因だと主張する根拠は2012年に発表された日本人学者の論文だが、それには深刻な誤りがある」と指摘している。論文は「生後4~5日の実験用マウスにクドアを投入したところ、17匹のうち11匹に食中毒の症状が見られた」との内容だが、韓国と中国の学者が同一条件で行った実験では症状が確認されなかった。そのため韓国の学界では「別の原因も考えられるにもかかわらず、日本はクドアが原因だと断定した」と指摘する声が上がっているという。
また日本人学者は2015年、特定の食中毒事件について疫学調査を行ったところ、食中毒にかかった人の全員が済州島で養殖されたヒラメを食べていたとの結果を発表した。これについても記事は「食中毒にかかっていない人の90%も同じヒラメを食べたとの部分が考慮されていない」と指摘している。
最後に記事は「済州島のヒラメを輸入する際にクドアの検査をする国は日本のみだ」とも伝えている。
これに韓国のネットユーザーからは「日本は本当に稚拙なことをする国だ」「歴史も研究も歪曲(わいきょく)するのか?」など批判の声が続出している。
その他「韓国も日本の農産物に対する検査を強化するべき」「お互いに自分の国の水産物を食べればいいよ」「一番いいものを日本にあげていたのに。ちょうどよかった。私たちが食べよう」「日本製品を買っていたお金で済州のヒラメを買おう」などと主張する声も上がっている。(翻訳・編集/堂本)
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