Record China 2019年4月30日(火) 12時30分
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22日、韓国・中央日報は「おにぎりを盗んだ就職浪人に2万ウォン貸した警察官が1カ月後に経験したこと」と題した記事を掲載した。写真はソウルの警察。
2019年4月22日、韓国・中央日報は「おにぎりを盗んだ就職浪人に2万ウォン貸した警察官が1カ月後に経験したこと」と題した記事を掲載した。
京畿(キョンギ)道・一山(イルサン)西部警察署によると、先月6日、高陽(コヤン)市一山西区のあるコンビニエンスストアで、28歳の就職浪人Aさんがおにぎりを盗んだという通報があった。防犯カメラの映像を確認したところ、Aさんが5日前にも同じコンビニでショートケーキ1個を盗んでいたことが分かった。Aさんは窃盗の容疑で警察の取り調べを受けることになった。
当時、Aさんは就職活動中で収入がなく「生活苦で何日もまともに食事ができておらず、腹が空いて盗んでしまった」と供述したという。盗んだケーキとおにぎりの価格は、合計4500ウォン(約440円)だった。話を聞いたイ・スンドン警査(巡査部長に相当)は自身の財布から2万ウォンを取り出し、「まっとうに生きなさいという意味で貸す」と、Aさんに渡したという。
その後、就職し初月給を手にしたAさんは、今月17日にイ警査に2万ウォンを返すため、差し入れを持って一山西部警察署を尋ねた。イ警査は署内におらず、Aさんに電話で「気持ちだけ受け取っておく」と伝え、Aさんを帰したという。
Aさんが帰宅後、同署のウェブサイトには「1週間以上まともに食べていなかったので、恥ずかしい悪い罪を犯してしまった。担当刑事さんの『どんなにつらくても犯罪はいけない』という言葉のおかげで深く後悔した。(2万ウォンを)必ず返そうと思い、1カ月間一生懸命に働いた。借りた2万ウォンを毎日見て、まっとうに生きると誓った」と、イ警査への感謝の気持ちを書き込んだ。この書き込みによって、一連の出来事が明らかになったという。
記事によると、Aさんは窃盗容疑で立件されたが、コンビニ店主が処罰を望んでおらず、善処を希望するという意見付きで検察に送致された。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「本物の警察官だ」「素晴らしい人たちだ。韓国にはこういう人がたくさんいるというのが、本当にうれしい。コンビニ店主、警察官、Aさんにも拍手を送りたい」「この人は罪を反省もしているが、自分のように苦境にある人に、どんなにつらくても犯罪はいけないという教訓を伝えたいんだね。これから幸せになってほしい。刑事さんもあなたも、温かい人だよ」などのコメントが多数寄せられている。
一方、「文在寅(ムン・ジェイン大統領)は目を覚まして。今、若者は本当に苦しんでいる」「文政権とは、空腹でおにぎりを盗むような世の中だ」「働きたいのに働けない。いつになったら『雇用不足』なんて言葉がなくなるんだろう?」「1週間も食事ができず、空腹のあまり4500ウォンの盗みを働くなんて。これは政府が問題だ。仕事もカネもないなら、就職できるまで支援をすべき。税金を集めておいて、何をしているんだ?」など、政権批判の声も多く見られた。(翻訳・編集/麻江)
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