著名写真家・劉仕渝氏が見た砂漠化、回復しつつある草原―四川省

Record China    2008年4月9日(水) 0時48分

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四川省は草原の豊かな地域である。文化大革命から写真を始めたという四川省の著名写真家、劉仕渝さんは40年間もの間、砂漠化する草原をずっと見続けてきた。

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四川省は草原の豊かな地域である。四川省一の大草原「紅原大草原」や中国6大湖沼湿地のひとつでもある「ルオアールガイ(若尓蓋)草原」など、数多くの草原が存在する。

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1960年代後半の文化大革命から写真を始めたという四川省の著名写真家、劉仕渝(リウ・シーユー)さんは、40年間もの間ずっと四川省の草原を見続けてきた。毎年必ず紅原大草原とルオアールガイ草原を訪れるという。

劉さんによると、文化大革命の頃は草原には多くの鷹がおり、ネズミを食べ、食物連鎖が成り立っていた。しかし、文化大革命後期に社会治安が悪化し、密猟者が増えると、鷹や狼が激減。ネズミが大量発生し、生態バランスが崩れてしまったという。さらに、80年代の「改革・開放」以降、政府は農民に収入を得られる放牧を推奨し、放牧業が盛んになったことにより、過放牧で環境が悪化し、砂漠化が急速に進んだ。

しかし、近年は徐々に環境が回復してきているという。90年代後半以降、中国政府も放牧の制限や、草原の鉱山開発や狩猟を明確に禁じるなどの措置を採り始めた。「また以前のような美しい草原を見られる日が来るかもしれない」と劉さんは語った。

●劉仕渝(リウ・シーユー)

四川省の著名写真家。1953年、重慶生まれ。重慶薬剤専科学校卒業。1966年から写真撮影を始める。その後40年以上にわたり写真を撮り続け、数々の作品を世に送り出している。

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