長江に「生きた化石」カラチョウザメ放流される―湖北省宜昌市

Record China    2006年8月6日(日) 4時40分

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幼いチョウザメを長江に放流している。(資料写真)

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2006年8月4日、湖北(こほく)省宜昌(ぎしょう)市のカラチョウザメ研究所は、観賞に供するためのカラチョウザメを飼うことになった。カラチョウザメは鮫類に属し、約1億年前から生存すると言われる「生きた化石」である。最大550kgにもなる巨大な魚で、中国東部沿海に生息、成魚になってから河川に入り繁殖する。長江(揚子江)と珠江の流域が主な産卵場所だ。長江初のダム・葛洲ダムの水利センターが建造される以前、カラチョウザメの産卵場は長江上流の本流と金沙江の下流域に位置していたが、ダムができて以来上流の産卵場にさかのぼることができなくなったため、葛洲ダム下流の宜昌長航造船所から万寿橋近くの約7km区間、面積約330haの区域に新しい産卵場が形成された。

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葛洲ダムがカラチョウザメの生態に悪影響を及ぼすのを見越して、宜昌市カラチョウザメ研究所が設立された。1983年以来毎年、人工的に繁殖させた8〜10cm、重さは3〜5gの幼いチョウザメを長江に放流している。宜昌市カラチョウザメ研究所の関係者の話によると、三峡ダムの水位が145mから175mまでにあがってから、カラチョウザメの人工繁殖の規模を拡大したという。

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