南越王宮博物館、専門家51人が建設計画見合わせを要求―中国

Record China    2008年4月4日(金) 9時43分

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2日、建設が計画されている「南越王宮博物館」に、51人の専門家が連名で審査見合わせを広州市長に求めていたことが分かった。宮殿の全容は誰も見たことがなく、復元できないと指摘している。写真は南越王遺跡の全体図と発掘された磁器。

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2008年4月2日、金羊網によれば、建設が計画されている「南越王宮博物館」について専門家が、審査の見合わせを求めている。

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51人もの専門家が連名で張広寧(ジャン・グアンニィン)広州市長に、この博物館の計画を一時見合わせるよう意見書を提出。宮殿の全容は誰も見たことがなく、復元できないうえ、保存されている水路の遺跡も南越時代のものなのか、南漢時代のものなのか判然としないにもかかわらず、多額の工費をかけて大規模な博物館の建築を行うことは、単なる公金の浪費のみならず、歴史の冒涜ではないか、と指摘している。

南越は紀元前203年〜紀元前111年に中国南部からベトナム北部にかけて存在した国で、南漢は909年〜971年に存在した地方政権。両者の間には1000年以上の隔たりがある。現在保存されている宮殿の遺跡はいずれも広州市中心部の同一地区内に位置している。

政府の計画によれば、「南越王宮博物館」は3段階の工期で建設され、第1工期で2万2740平方メートル、総建築面積は8704平方メートル、7億7000万元(約107億8000万円)が投資され、2009年末までの完成が予定されているという。(翻訳・編集/岡田)



   

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