中国で摘発の地下金融総額は14.7兆円、手段の複雑化で追跡困難―英メディア

Record China    2017年2月28日(火) 15時10分

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27日、中国で昨年1年間に摘発された地下金融案件は380件余り、取引総額は9000億元に上ることが分かった。資料写真。

2017年2月27日、英BBCの中国語版サイトによると、中国で昨年1年間に摘発された地下金融案件は380件余り、取引総額は9000億元(約14兆7000億円)に上ることが分かった。

中国公安部は2月26日、地下金融取り締まりに関する全国的な統計を初めて発表し、2016年に公安当局が380件余りの地下金融案件を摘発し、容疑者800人余りを逮捕、500余りの拠点を差し押さえ、事件に関わる取引総額が9000億元に上ったことを明らかにした。

記事は「中国メディアが各レベル政府機関から集めたデータから見て、2016年の地下金融取引額が明らかに2015年より少なく、2015年は浙江省と広東省だけで1兆1000億元(18兆円)を超えていた。しかし、公安部は数字が減った原因について正面からは説明していない」としている。

そして、公安部経済犯罪偵査局反マネーロンダリング部門の束剣平(シュウ・ジエンピン)氏が「犯罪活動は一定の抑制をみた」とする一方で捜査活動が試練を迎えていることも認めたと紹介。束氏が「地下金融は捜査に抗う意識が強く、隠ぺい性が高くなっている。第三者の決済プラットフォームを利用して資金の移動時間を短縮するほか、一部の地下金融は香港、マカオ、東南アジア諸国で、POS端末や「銀聯マーク」のあるATMを用いてキャッシングを行う。また、ニューメディアを利用して追跡捜査を逃れようとする」と語ったことを伝えた。(翻訳・編集/川尻

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