Record China 2017年2月26日(日) 7時30分
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野球の世界一を決めるWBCの韓国代表が3月6日、1次ラウンドA組で初戦を迎える。WBCで韓国は日本と激戦を繰り広げてきたが、今回は日本同様、MLB組が軒並み不参加。韓国紙は「歴代最弱」と嘆いている。
2017年2月25日、野球の世界一を決めるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の韓国代表が3月6日、1次ラウンドA組で初戦を迎える。WBCで韓国は日本と激戦を繰り広げてきたが、今回の代表チームは日本と同じように米大リーグ(MLB)組が軒並み不参加。韓国紙は「歴代最弱」と嘆いている。
韓国は06年の第1回WBCでは準決勝で日本に敗れたものの、08年北京五輪では金メダルを獲得して雪辱を果たした。09年の第2回WBCは準優勝。決勝で日本と延長戦にもつれ込む激闘を演じた。第3回WBCは1次ラウンドで敗退したが、15年のWBSC世界野球プレミア12では準決勝で日本、決勝で米国を下して初代王者になった。
MLB組で今年のWBCに参加するのは、元阪神のクローザー・呉昇桓(カージナルス)だけ。「韓国史上最高の打者」といわれる秋信守(レンジャーズ)や、プレミア12のMVP・金賢洙(オリオールズ)は在籍球団から出場を認められず大会参加を断念した。
昨年21本塁打の姜正浩(パイレーツ)は、ソウルでの飲酒運転による事故が問題視されてメンバーから外され、韓国ネクセン時代に2年連続50本塁打以上を放ち、米ツインズで12本塁打の実績を持つ強打の内野手・朴炳鎬は手首の手術で代表落ちした。投手でも左腕の柳賢振(ドジャース)が故障を理由にメンバーから漏れた。
世界一奪還を目指す「侍ジャパン」も事情は同じで、メンバー28人中、MLB組は外野手の青木宣親(アストロズ)1人。イチロー(マーリンズ)も呼ばれていない。ダルビッシュ有(レンジャーズ)、田中将大(ヤンキース)、前田健太(ドジャース)、岩隈久志(マリナーズ)、上原浩治(カブス)ら有力投手はいずれも欠場だ。
韓国代表は金寅植監督が指揮を執る。過去2回のWBCで好成績を収め、プレミア12では優勝に導いた国際経験も豊富な「国民監督」だが、戦力不足は否めず、中央日報は「2017WBCの韓国代表チームは歴代最弱王と評価されている」と報じた。同紙によると、金監督は「プレミア12よりもっと緊張している。さまざま問題を体験してきたが、今回のように予期せぬことがたくさん起きたのは初めて」と打ち明けたという。
1次ラウンドA組に属するのは韓国と台湾、オランダ、イスラエルの4カ国。6日にソウルの高尺ドームでA組初めての試合となる韓国とイスラエル戦が組まれており、韓国は7日にオランダ、9日には台湾と対戦する。韓国がA組の上位2位以内に入り、B組の日本がオーストラリア、キューバ、中国戦を勝ち抜いて2位以内になれば、3月12日から東京ドームで行われる2次ラウンドで日韓戦が実現する。(編集/日向)
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