「男女比不均衡」原因は人口抑制策ではない!社会科学院の専門家が指摘―中国

Record China    2008年3月13日(木) 9時33分

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11日、中国社会科学院人口と労働経済研究所の蔡所長は取材に対し、「男女比のバランスを整えるには人口抑制ではなく、労働市場や社会保障体制を整備するべきだ」と語った。写真は軍人と記者のお見合い。

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2008年3月11日、全国人民代表大会代表で中国社会科学院人口・労働経済研究所の蔡[日方](ツァイ・ファン)所長は中国新聞社の取材を受け、「現在、中国では男女比のバランスが崩れている。原因は人口抑制にあるのではなく、中国の労働市場や社会保障体制にある」と語った。

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蔡所長によると、「一人っ子政策」がない国家においても男女比の問題や男児の割合が多いという問題が現れ、決して人口抑制に原因があるわけではないという。

主因とされるのは中国の労働市場の問題と社会保障の問題。現在の不健全な労働市場では女性への差別はいまだ残る。社会保障上でも、養老保険の問題がある。中国では伝統的に男性が父母を養うことが当たり前とされ、女性はこうした義務がない。そのため、男児を好む傾向が強い。

男女比のバランスを保つには、「こうした労働市場で男女の機会均等を実現し、社会保障システムを立て直すことこそが根本的な解決となる。子を養って老いに備えるなどという古い考え方を変えなければ」と蔡所長は語る。

ただ、「時代の変化につれて、人口抑制政策も見直す時が来ており、関係諸機関ではすでに微調整を行う所も出てきている」と蔡所長。だが、「この30年の成果をムダにしてはならない」とも語る。(翻訳・編集/小坂)

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