教師と生徒、たった3人…全国に点在する過疎小学校―浙江省泰順県

Record China    2008年3月9日(日) 14時13分

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4日、山深い過疎地域の浙江省泰順県から、全校生徒たった2人という小学校の様子がレポートされた。かつては毎年100人が入学していたが、過疎化に伴ってもはや廃校寸前となっている。それでも教師は情熱をもって子供たちを指導している。

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2008年3月4日、山深い過疎地域の浙江省泰順県から、全校生徒たった2人という小学校の様子がレポートされた。

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人里離れた華庄村小学校では、50歳を過ぎた1人の教師と貧しい家庭に暮らす2人の生徒がひっそりと授業を行っていた。暖房設備もない築20年の古びた校舎。机に向かう児童の頬は、寒さで真っ赤になっている。休み時間に2人が遊べるのは、皮がはがれてボロボロになったバスケットボールだけだ。

この学校で32年間教鞭をとっている潘先生は、「かつてこの小学校も毎年100人以上の生徒が入学してきた」と語る。周辺の8つの村から集まってくる生徒は、過疎化のあおりで年々減少し、ついには2人を残すのみとなった。

現在残された2人は、両親の離婚や母親の蒸発と、複雑な家庭の事情で都会の学校に通えない子供たちである。中国では近年、過疎地域での学校統合が進み、また、貧しい農村地域では慢性的な教師不足も問題になっており、満足に教育を受けられない子供たちが多数存在する。

それでも教師は、2人の教え子が都会の大きな学校で学ぶ児童たちに遅れをとらないように、熱意を持って2人に勉強を教えている。(翻訳・編集/愛玉)

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