西村 徹也 2017年2月24日(金) 14時20分
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中国に駐在してもう半年、だんだん生活にも慣れてきた。「本当に中国で生活できるの?」と家族や同僚に聞かれ、とても心配だった。でも結局、全然問題なかった。資料写真。
中国に駐在してもう半年、だんだん生活にも慣れてきた。日本での中国に関するテレビ報道は「領土問題」とか「大気汚染」とか「食品偽装」などのネガティブものばっかりだった。「本当に中国で生活できるの?」と家族や同僚に聞かれ、とても心配だった。でも結局、全然問題なかった。
中国でも普通に子供たちは学校に行き、社会人は会社に行き、お年寄りは公園で体操をしている、みんな普通に日常生活をしている。北京や上海は知らないけど、マスクしているのは大抵日本人駐在員の奥さんだ。
生活は順調、「住めば都」だ。
そうそう、日本式の「以心伝心」をあきらめて、自分の思っていること、考えていること、願っていることを、詳しく具体的に中国人スタッフに言いだしたら、少しだけどコミュニケーションがうまくいくようになってきた。
そこで分かってきたことは、「中国人」ってひと括りにして考えていたけど、そうでもないみたい。スタッフに出身地を聞いてみると「わたしは広東人」「ぼくは上海人」「彼は東北人」みたいなことを言っていたので、ちょっとびっくりした。
そう言えば、中国の国土面積は日本の26倍だと習ったことがある。日本でも「ケンミンショー」みたいなテレビ番組で県民性の違いを言っていたけど、中国もこれだけ広ければ、各地方で違いや特徴があって当然だ。
今はテレビやインターネットがあるから他の地方のことも分かるけど、昔は山を一つ越えたり、川を一つ渡ったりすると、言葉も文化も習慣も全然違っていたらしい。
漢民族は中国総人口の92%も占めているけど、その他にも55の少数民族がいる。以前、チベットやウイグルのことは聞いたことがあった。しかし、そんなにたくさんあるとは思わなかった。たしか、ラストエンペラー溥儀は満州族だったかな。
それに「華人」という言葉を使っている人もいる。香港、台湾、シンガポール、東南アジア諸国、それに世界中にいる華僑を全部まとめてそう呼んでいるらしい。「華人世界」とか言って、全世界にそのネットワークを広げている。
そういうことを考えると「中国人」って何を指して言っているのか分からなくなる。というよりも、そのような多種多様な人たちをひと括りにして、「中国人」は「どうだ、こうだ」と言ってレッテルを貼ることに意味がない。
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人民網日本語版
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