米中貿易戦争、現実に発生すれば「中国は世界最大の経済体になる」―香港紙

Record China    2017年1月23日(月) 20時50分

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22日、米国のトランプ新大統領は中国との間の「不公平な貿易」や「貿易摩擦」について強硬な発言を繰り返しているが、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは「トランプ大統領が米中貿易戦争を宣言すれば、中国は確実に勝利する」と報じた。写真は上海。

2017年1月22日、米国のドナルド・トランプ新大統領は中国との間の「不公平な貿易」や「貿易摩擦」について強硬な発言を繰り返しているが、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは「トランプ大統領が米中貿易戦争を宣言すれば、中国は確実に勝利する」と報じた。

記事は、「貿易戦争は米国に災難しかもたらさない」とし、世界各国が「米国とつきあうか、それとも中国とつきあうか」の選択を迫られることになるが、中国は100カ国・地域にとって最大の貿易パートナーであり、多くの国に経済的影響力を保有しているとして、中国の優位を指摘した。

中国の資金は各国で歓迎されており、米国の反対を押しても、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加したことからも分かるように、貿易戦争が現実になれば、米国の外交政策は各国から疑問視されることになる一方で、中国は自分に有利な方法で経済力を行使できるようになるとしている。

記事はまた、貿易戦争は中国の成長にも影響を生じさせることになるが、中国は巨大な貿易黒字で成長の減速を食い止めることができるとする。中国が進めている新たな戦略同盟や「一帯一路」構想は新市場の開発を目的としており、大規模な開発を通じて過剰な生産能力を消化できるという。

貿易戦争と成長の減速は、中国政府が国内消費を拡大させる戦略を実現することにも有利に働くことになる。米国との経済対立は中国にとっても大きなダメージを与えることにはなるが、さまざまな面で中国は米国よりもダメージに対応できるという。

貿易戦争は米国経済を損なうだけでなく、欧米のパートナー国にも多大な悪影響を与えることになる。新たな国際関係に突入する中、中国に国内経済の構造改革を促すことにもなり、結果的に世界最大の経済体へと加速させることにもなると指摘している。(翻訳・編集/岡田)

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