日本は「ハイビーム」、中国は「ロービーム」、夜間の運転の原則に違い

Record China    2016年11月6日(日) 19時20分

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4日、新京報などによると、広東省深セン市の交通警察が行ったハイビーム乱用の取り締まりが物議を醸しているが、この騒動から日本と中国の運転事情の微妙な違いが見えてくる。写真は取り締まりの様子。

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2016年11月4日、新京報などによると、広東省深セン市の交通警察が行ったハイビーム乱用の取り締まりが物議を醸しているが、この騒動から日本と中国の運転事情の微妙な違いが見えてくる。

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深セン交通警察は1日夜、ハイビームを乱用したドライバーに対して、車両の前方に座らせ、1分間ハイビームを照射するという“罰”を与えた。報道によると、取り締まりは午後8〜10時のおよそ2時間、市内100カ所で行われ、この“罰”を受けたドライバーは932人に上ったという。

しかし、人民検察院が主管する検察日報は、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で「ハイビーム乱用者に対する処罰の方法は罰金または減点と法律に定められており、その他のいかなる処罰も認められていない」とつぶやき、深セン交通警察の取り締まりは違法だとの認識を示した。同警察は「(ハイビームの乱用は危険だという)宣伝が主な目的。ハイビーム照射はあくまで希望者のみで、強制ではなかった」と説明している。

ネット上に寄せられたコメントは6〜7割(一部メディアは9割とも伝えている)が交通警察の対応を支持しており、「警察はよくやった。ハイビームは本当に危険」「とっくにこうすべきだったんだよ。反対しているやつは知らないんだ。ずっとハイビームで走られると前が見えなくなるっていう状況を」「厳罰によって道徳を形成するしかない」といった声が寄せられた。反対派からは、「違法を違法で取り締まるのはいかがなものか」「罰金や減点を重くするのには賛成だけど、こんなことしたら視力に影響する」といった意見が出ている。

深セン交通警察の劉明(リウ・ミン)氏によると、ハイビームは一般的に照明設備が整っていない場所を走行する際に使用するもので、都市部の照明設備が整った道路では安全運転の妨げになるとして使用してはならないことになっているという。また、同警察の統計では、夜間の交通事故の3割以上にハイビームが関連しているとされている。

一方、日本では多くのドライバーが夜間はロービームで運転しているが、警察はロービームの方が事故の危険性が高いとしてハイビームでの運転を呼び掛けている。道路交通法でも、対向車や前方に車がある時などを除いて夜間はハイビームで走行することが原則とされているそうだ。(翻訳・編集/北田

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