Record China 2008年1月14日(月) 11時4分
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人気武侠小説家・金庸原作の「鹿鼎記」がテレビドラマ化されたが、ラブシーンなどに審査部門のクレームがつき、1年以上もお蔵入りしたままとなっているという。
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2008年1月11日、中国の人気武侠小説家・金庸(きん・よう)原作の「鹿鼎記(ろくていき)」が、張紀中(ジャン・ジージョン)監督によってテレビドラマ化され、1年以上前に撮影が終了しているにもかかわらず未だに放送がされていない。その理由は政府関係部門が、ドラマの中のラブシーンだけでなく、主人公が7人の美女を妻に娶るという設定などにも異議を唱え、700か所の修正を求めているからだという。「星辰在線」が伝えた。
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ドラマが放送がされない理由について、張監督は以前「技術的な問題」と話していた。
しかし、張監督の友人である著名映画人・文雋(マンフレッド・ウォン)が明らかにしたところによると、テレビドラマの審査部門が、主人公・韋小宝(ウェイ・シャオバオ)が娼婦の子であるにもかかわらず7人の美女を妻に娶るという設定やラブシーンなどに納得せず700か所もの修正を求めているからだという。その概要は以下のとおり。
<出身の問題>
ストーリー:主人公・韋小宝は娼婦の子。毎日遊びまわり、何事にも私利私欲を優先するごろつきだった。その後度重なる幸運やチャンスをものにし出世していく。
審査部門の意見:韋小宝は遊郭の出身で、人格が下品すぎる。
<愛情問題>
ストーリー:韋小宝は7人の妻を娶る。
審査部門の意見:ごろつきが7人も妻を娶れるわけがない。しかも一夫一婦制にそぐわない。
<ラブシーン>
ストーリー:7人の妻のうち、ゲームで負けた者が韋小宝とベットインする。
審査部門の意見:「ベットイン」どころか「寝る」も話題にすることを禁ずる。ゲームに負けた妻が食事の支度をすると修正するしかない。
こうした状況について張監督は「自分としては問題があると思わないので、審査部門が気に入らない部分はカットすればそれでOK」と語り、また「完全に原作に忠実に撮影した」と審査部門の無理解を嘆いていたという。(翻訳・編集/HA)
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