八牧浩行 2016年7月7日(木) 10時10分
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ドイツのウェルテルン駐日大使(写真右)とフランスのダナ駐日大使が日本記者クラブで揃って会見し、英国のEU離脱問題について見解を表明。両大使とも英国の国民投票結果は「予想外の結果で衝撃的だった」「ポピュリストの実際の姿が暴露された」などと語った。
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2016年7月6日、ドイツのウェルテルン駐日大使とフランスのダナ駐日大使が日本記者クラブで揃って会見、英国の欧州連合(EU)離脱問題について見解を表明した。両大使とも英国の国民投票結果は「予想外の結果で衝撃的だった」「ポピュリストの実際の姿が暴露された」としながらも、英国との協力関係は「不変」と強調。経済統合をさらに進めるべきだと歩調を合わせた。
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<ウェルテルン独大使>
英国のEU離脱は非常に残念な結果であるが尊重する。ただ、英国はEUを離脱しても、国連、北大西洋条約機構(NATO)、G7(主要7カ国会議)、G20(20カ国会議)、経済協力開発機構(OECD)などがあり、欧州を離脱しない。今後も変わらず、英国と密接で深い関係を維持し続けることになる。
離脱派のリーダーが主張した約束が守られないことが明らかになり、ポピュリストの実際の姿が暴露された。ポピュリズム(大衆主義)のスローガンをそのまま信じてはいけない。
EUは世界の人たちに、利点などについてのメッセージを送り、経済統合をさらに進める必要がある。
<ダナ仏大使>
大きなショックを受け裏切られた気分になったが、前を向いて将来を見通していきたい。英国が我々の隣国ということに変わりはない。EUを離脱しても、よい関係を維持していける。貿易経済分野でも協調していきたい。
EUに新たに加盟したいという国は多く、EUは魅力を保持している。理念やメリットをもっと説明すれば、人々は耳を傾ける。(八牧浩行)
■筆者プロフィール:八牧浩行
1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。
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