義務教育の小中学生28万人に教科書費を返還！貧困家庭の負担軽減を図る―新疆ウイグル自治区

2008年1月3日、新疆のニュースサイト「天山網」は新疆ウイグル自治区教育庁の発表として、同自治区内の義務教育課程にある小中学生28万人に対し、07年秋季分教科書費用を返還すると発表した。

【その他の写真】

06年3月に同自治区のすべての県や鎮、村に住む貧困家庭の小中学生に対し教科書の無償使用や教育諸雑費の納入免除が認められ、07年秋季からはすべての小中学生に教科書が無償で配布されることになった。しかし、自治区内の28の県・鎮に住む小中学生28万人はこの援助政策を受けることができずにいたため、国家は1500万元（約2億4000万円）を超える予算を投じ、07年秋季に納入された教科書費用を返還するよう指示。08年初旬から小学生には約35元（約560円）、中学生には約70元（約1120円）がそれぞれ返還される。

このほかに、経済的理由から寄宿生活を送る小学生に1日当たり2元（約32円）、中学生に3元（約48円）が生活補助費として支給されるという。（翻訳・編集/本郷智子）