柳斯 2016年7月6日(水) 13時30分
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自然界の片隅で起こっている花卉や昆虫のミクロな世界を主に撮影している柳斯。彼らの世界では、わたしたちが通常うかがい知ることのないデリケートで睦まじい愛情生活が営まれているという。
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16年の軍隊生活を経て写真家に転身したという異色の経歴を持つ柳斯(リウスー)。自然界の片隅で起こっているミクロの世界を主に撮影している。
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花卉や昆虫の接写に惹かれる理由は、遠近コントラストが強烈に表れるマクロ撮影の特性と、濃厚で刺激的な色彩表現が可能であることのほかに、彼らの神秘的な生態と、わたしたちが通常うかがい知ることのないデリケートで睦まじい愛情生活が営まれている点だという。
自然に分け入り、虫眼鏡で観察でもしない限り触れることのないような世界が大きくクローズアップされている。「デリケートで、睦まじい」と形容されるような、ほのぼのとした世界ではない。命を繋ぐためだけに進化を遂げてきた生命の神秘は、そう生やさしい肌触りではない。文明に囲まれた日常生活に慣らされた我々の眼から見ると、そこはかとない恐怖を感じるほどの生々しさが、そこにはある。(文/山上仁奈)
●柳斯(リウスー)
本名・劉思[員力](リウ・スーシュン)。山東省青年撮影家協会会員。16年の海軍生活を経て、写真家に転身。マクロ撮影を得意とし、昆虫や植物を主に撮影している。代表作に「ミクロの世界」「スパイダーマン」「8月の完全なる愛情」など。
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譚源
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