Record China 2007年12月25日(火) 9時57分
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台湾海峡と南海海域は、世界でも“お宝”が最も眠っている海域。これまでに沈没船から多くの文物が発見された。この文物を盗もうと、犯行グループの手口がどのように巧妙になってきている。写真は21日引き揚げられた南宋時代の沈没船「南海1号」。
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2007年12月24日、台湾海峡と南海海域は、“お宝”が最も眠っている海域の1つといわれており、これまでに2000隻以上の沈没船が発見されているという。香港の「文匯報」が伝えた。
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台湾海峡は古来より外国貿易との重要な航路で「海のシルクロード」の出発点と称され、外国の貨物船はこの海域を利用するが、沈没する船も多かった。これを裏付けるかのように、1980年以降「南海1号」「碗礁1号」「光華礁1号」「阿波丸号」「将軍1号」などの沈没船が多数発見されている。
また、沈没船より発見された文物の中には、藍色の花に9匹の龍をほどこした壺、光武帝が使用した紅色の浴槽がオークションに出品され、それぞれ600万HKドル(約8720万円)、720万HKドル(約1億464万円)の高値で取り引きされている。
しかし近年、一攫千金を狙おうと福建省沿岸住民をはじめ、浙江省や広東省から“お宝探し”に来る人も少なくないという。彼らもこれまでの「個人」から「組織」へと規模を拡大し、小型潜水艇で宝物を探す手口も高度化している。
中国の法律では、海に眠っている文物は国家の財産であり、個人が勝手に文物を探すことは違法行為としている。にも関わらず、目先の利益を求める漁民の違法行為が後を絶たないという。
最近では、海南省西沙群島海域で「光華礁1号」が発見されたが、何者かによって多くの文物が持ち去られるという残念な事件が起きた。(翻訳・編集/FK)
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