<シリーズ・少数民族のふるさとを訪ねて4>シルクロードにたたずむユグル族のふるさと・甘粛省河西回廊

Record China    2007年12月19日(水) 16時51分

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シルクロードの要衝をつなぐ河西回廊。中国有数の美しい砂漠地帯に、遊牧民族の末裔であるユグル族が、畜産を営みながら生活している。

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歴史に名高い敦煌から東にかけて、南に祁連山脈、北に雄大な砂漠をいただく河西回廊。蘭州、武威、張液、酒泉とオアシスが点在し、はるか西安まで連なる河西回廊は、シルクロードのエキゾチックな風情が漂う中国有数の砂漠地帯である。雄大な砂漠の中でも「中国で最も美しい砂漠」と呼ばれる鳴沙山は、高さ50〜60mの砂山がつねに流動する稜線を描き、ビロードのように黄金色に輝く。ここの砂は粒子が細かく、常時留まることなく吹き流れており、その流れる音が管弦や太鼓のように響くことから鳴沙山と名づけられた。

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砂漠地帯・河西回廊の中心である張掖周辺には、希少な少数民族ユグル族が居住し畜産を営んでいる。

「ユグル」という響きからも連想できるように、ユグルの族の祖先は遊牧ウイグル帝国の崩壊後、モンゴルから逃れて南下してきたウイグル人の末裔との説がある。彼らは張掖を首都に甘粛王国を築き、かつては人口30万人まで栄えた。現在、その人口は約1万4000人。彼らはラマ教黄帽派を信仰しており、チベット族に近い文化風俗を発展させてきた。鮮やかな民族衣装が目をひき、とくに未婚の女子が被る「頭面(トウミエン)」に特徴がある。また、ミルクティーを主食のひとつとし、1日3食とるというのも遊牧民族独特の文化である。本記事は、全8回シリーズの第4回。(翻訳・編集/愛玉)

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