孔子と老子がスーツにネクタイ？奇抜な宣伝ポスターに非難が殺到―江西省南昌市

2007年12月7日、江西省の「信息日報」とサイト「大江網」は南昌市で問題となっている宣伝ポスターについて紹介。

同市北京東路にある紳士服店の入り口ドアに貼っているのが、問題のポスターである。この店のオリジナルブランドの名前とともに、それを着こなした男性2人の姿があるのだが、これがなんと孔子と老子。

孔子と老子の顔は古くからある有名な書画のもので、その独特の髪型やひげからひと目で2人が判別できる代物。顔から下は、スーツを着てネクタイをした男性の写真とつなげている。このポスターを見た市民の反応は「中国の『聖人』2人を商業行為に利用するとは、けしからん！」と非難するものがほとんど。「違法行為に違いないから当局は取り締まれ」との声もあがっている。しかし、現行の法律に古代の人物の肖像権に関する規定がないため、違反にはならないとのこと。当の店主は自らがデザインしたこのポスターを、「構想1年の自信作」として撤去するつもりはないと話している。（翻訳・編集/本郷智子）