Record China 2014年11月10日(月) 4時10分
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3日、中国ではがんが発見された後5年後の生存率がわずか30.9%で、先進国と比べて著しく低い。写真は海南省病院の実験室。
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2014年11月3日、中国メディア・財新網によると、中国ではがんが発見された後5年後の生存率がわずか30.9%で、先進国と比べて著しく低い。専門家はその原因について、「医療システムの整備の遅れや環境汚染、生活スタイルの変化などに加え、発症するがんの種類の違いがある」と分析している。
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中国国家がん登記センターとがん予防・控制弁公室が、2003年から2005年までに中国全土17カ所で診断を受けた13万9000例のがん患者を対象に、2010年末に再調査を実施した。その結果、がん患者の5年後の生存率はわずか30.9%しかないことが明らかになった。
このうち、女性患者の生存率は男性患者より高く、都市部の生存率(39.5%)は農村部(21.8%)に比べて約2倍だった。また、がんの種類別に見ると、乳がんの生存率が73.0%で最も高く、続いて大腸がん(47.2%)、胃がん(27.4%)で、生存率が低かったのは肺がん(16.1%)や肝がん(10.1%)だった。
この結果について、中国腫瘤登記センターの張思維(ジャン・スーウェイ)副教授は「欧米の先進諸国の生存率は中国と比較してはるかに高い。米国を例に挙げると、米国のがん患者の5年後の生存率は約70%で、40ポイント近くの差がある」と指摘した。
張副教授によると、その原因は社会全体の医療レベルや科学技術レベルと密接な関係があり、中国はこの分野でかなり遅れている。さらに、発症するがんの種類にも関係しているという。
中国では、肺がんや胃がん、肝がんなど、発見が比較的難しく、発見後の治療も困難を伴うがん患者が多く見られる。一方、欧米では発見後の治療が比較的容易な乳がんや前立腺がんの患者が多くを占めるため、早期に発見されれば、それだけ治療効果も高くなる。
中国で胃がんや肝がんの患者が多い原因について、張副教授は「社会の物質レベルの向上に伴って、暴飲暴食や喫煙、飲酒、徹夜などの悪習慣が広がったほか、深刻な環境汚染もがん発症のリスクを高めている」と指摘している。(翻訳・編集/HA)
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